前置詞はイメージが大事

英語の指導者にとっては何も特別なことじゃないけれど、意外と知らない子が多いのが前置詞。そんな子どもたちにとって少しでも役に立てばと思って書いていく。

「冷凍庫にアイスがある。」を英文にすると、
There is ice cream in the freezer.

何てことはない、中2レベルの簡単な英文。
先日の中1英語の授業では、場所をたずねるときのwhereの使い方を学習した。当然、inやon、underなど、場所を表す前置詞の理解も求められるところだ。ただこの前置詞というのは厄介で、日本語にはないから理解に苦しむ子が多い。だから…

inやonやatのような前置詞は日本語で覚えずイメージすることが大事!

このような前置詞を「~に」とか「~で」とか日本語だけで理解しようとする子は伸び悩みがちだ。たとえば生徒Aさんは…
「on Sunday(日曜日に)とかで習ったように、onには『~に』って意味あったな。そうだ、だから、『冷凍庫に』はon the freezerだ!」
なんて考えてしまう。そうすると…

There is ice cream on the freezer.
「冷凍庫(の上)にアイスクリームがある。」

はい、アイス溶けちゃいますね、これ(汗)。
ふつう冷凍庫にアイスあるよって聞いたら誰でも冷凍庫の中にあるって考えるわけで、冷凍庫の上に無造作に置いてあるなんて考えもしないはず。

だから、inやonやatなどの前置詞は、こんなイメージをもってもらいたい。

・in=一定の範囲の中
・on=接触
・at=一点
・to=➡(矢印)

atはとにかく“一点”を指す。それに対してinは一定の範囲の中。これは空間だけではなく時間に関しても言えること。また、onは「~の上に」というよりは接触が核となる概念。だから、
poster on the wall(壁に貼られたポスター)
なんていうふうにも使えるし、スイッチのonも同じ原則。

ちなみ「夜に」はat night
「夜って一点?」て疑問に思う子もいる。でも「夜=寝る」のはず。睡眠中に時間の経過を感じる子っている?おそらく感じないだろう。気づいたら朝だった、だよね。つまり、nightは“一瞬”=“一点”という理屈が成り立つ。だから、「夜に」はat night。

前置詞はとにかくイメージを大事に!

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