複雑なことは単純化せよ

中3入試特訓での社会指導時のこと。

社会は全国入試問題に取り組む。9月は10月は地理の復習を集中的に行う予定だ。
もはや“耳にタコ”だけど、近年の入試は“覚えさえすればいい”は通用しない。原理・原則を理解したうえで考える力がなければ対応できない。だからこそ、全国入試問題が有効なのだ。

先日取り扱ったのは千葉県と奈良県それぞれの改題。農産物や工業製品の出荷額についての資料や図から、日本の地域の特色について問うというもの。

日本の代表的な稲作地帯といえば越後平野や庄内平野、九州では筑紫平野、北海道では石狩平野もそうだろう。これらはそれぞれの地域を学習するときに必ず触れられることだ。大事なのは、これらをそれぞれの地域のこととして捉えないこと。これらは全て「日本海側にある」とセットにしてしまうことだ。

日本の稲作地帯は日本海側に多い。
①季節風の影響で冬場の降水量が多い⇒大量な雪どけ水が稲作に大活躍
②「やませ」のような偏東風が吹かない⇒冷害に見舞われることはない
③台風の影響が少ない⇒安定的に収穫できる
理由を挙げればこんなものだろう。

それぞれの地域の特色を理解していくうえで、それぞれをバラバラに考えると反って複雑になってしまうこともある。覚える量も無駄に増えてしまうだろう。どんな教科にも言えることだけど、複雑なことはできるだけ単純化していくことだ。そのためには、原理・原則を理解すること。国語であれば具体例を抽象化(一般化)すること。いわゆる“デキる子”はこの能力に長けている。

複雑なことを複雑に考えるなかれ。
単純に考えよ。

これ大事。

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