プログラミングを振り返ってみて

今年はコロナもあって、学校が休校になったり、授業数は削られたりで、あまり話題にはなりませんでしたが、小学校でプログラミングが導入されて一年が経過しました。もう世間に浸透はしたかと思いますが、小学校のプログラミングとはコードの打ち込みを学ぶのではなく、「思考を学習」するものです。CLEARでもプログラミングを初めて二年が経過したので、少し振り返ってみます。

プログラミングでもっとも大切なのは、「楽しい」ということ。

おそらくは最初は「わからない」ことだらけなので、「わからない」=「嫌いになる」が成立してしまう生徒が出てしまう可能性があります。だから、「楽しんで学ぶ」ことが、他の学習以上に大切な科目と思います。それを考えると、Scratchのようなデスクトップ上だけで成立するプログラミングは導入はしやすいですが、それだけだと続かないだろうと予想しています。現在、学校でのプログラミングはScratchが基本のようなので、子どもたちが前向きに取り組めているか少し心配です。

他には「わからないからなんとかしよう」という気持ちを育てる。

これも大切。プログラミングは必ず壁にぶち当たります。計画通りに組んでみても「うまく動作しない」こと。エラーをさがしても「全然見当たらない」こと。日常茶飯事です。特にエラーをさがしても「全然見当たらない」は生徒のモチベーションをどんどん下げます。プログラミングの指導では、「ココのフォローが大切」だと痛感しています。エラーが発見できなくても、想定通りに動かなければどこかにエラーがあるわけで、その可能性を一つずつ潰していく。そして解決に導いていく。

そしてもっとも大切なのは「自学力」をつける。

プログラミングに向いている生徒は、「自学力が長けている人」だと思います。まだ導入されたばかりの科目で勉強方法が確立されていません。だから今なら何を学習しても許されますし、自分なりの学習ができる科目です。2024年の大学共通テストでプログラミングが始まるまでは試行錯誤が続くわけで、そこまでは今やっている学びが正解だと言えると自分は思っています。

安倍前首相が「プログラミングはこれからの時代の読み書きそろばん」と以前述べていましたが、現時点では本当にそうなるかはわかりません。ですが、いざ必要な時代になったときにすぐに身につく思考ではなさそうですし、技術でもなさそうです。

ご興味がある方は挫折がなければ自学でもできる学びだと思いますので今から始めてみてはいかがでしょうか。これからの時代において必要な学びであることは間違いないですよ。

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