小学生作文指導の現場から

小学生は作文指導の真っ只中だ。

作文アルアルの1つ、「自由に書きなさい」と言われれば言われるほど自由に書けないのが作文ではなかろうか。まさに逆説的とでも言うべきか、教える側が自由を与えれば与えるほど、子どもはある意味“不自由”になりがちだ。
だから、まずはスポーツと同じく、“正しいフォーム(型)”を身につけることが大事だ。自分なりの工夫を加えるのはそのあと。

そこで今、子どもたちに取り組んでもらっているのは、以下の手順で意見文を書く練習だ。
まずは三段落構成で書くこと。
①一段落目=意見・主張をはっきりと!
→「私は~と思います。」

②二段落目=具体例を含めた①の理由を!
→「なぜなら~からです。たとえば~。」
③三段落目=最後に改めて意見・主張をビシッと!
→「だから、~と思います。」

これらを守って書いてみる。

ちなみにテーマはこんな感じ。
・インスタント食品を積極的に使うことに賛成か反対か。
・通信手段として「手紙」と「電話」とではどちらが優れているか。
・日本の都市を外国に紹介するなら、「東京」と「京都」とではどちらがふさわしいか。
などなど…。

子どもたちはそれぞれ思い思いに書き進める。こちらがチェックするのは、
・誤字/脱字
・句読点の適切さ
・主語/述語の一致
・接続語の適切さ
といった、文法的側面。考え方は人それぞれのため、内容に善し悪しはつけないように。参考までに、分かりやすい文章にするためのコツは、できるだけ一文をシンプルにして、接続語でつないでいくことだ。「~して、…たら、~けれども…。」と、どこまで読んでも句点が見当たらないような文は、何が何やら分からなくなってしまう。

まずは正しい日本語の使い方を身につけること。
そして、いかに読み手の立場になって書けるかだ。

作文などの添削指導は手間暇がかかる。故に、じっくりと時間をとって指導するのが難しいのが現実だろう。でも、そこは少人数指導の強みを活かす。一人一人キッチリと丁寧に見ていく。

国語は全ての学びの土台。
ガンバロウ!小学生!!

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