コロナ明けに向けて

緊急事態宣言以降、塾屋だけではなく、どの事業者も大変な状況になりました。近隣の塾の様子を確認しても、課題を配布してオンラインで授業している所もあれば、課題を配布しこの期間は休校にしている所、また生徒を分散しながら続けているところと様々です。

以前、Twitterに同様のことを書いたのですが、今回はどの選択をしても自分は責めることはできません。今回のことは誰が悪いでもなく、また経験のないこと。どの選択が一番正しいのかは、数カ月後、もしくは数年後にならなければわかりません。休校にしている塾は生徒の健康のことを考えれば当然の選択ですし、続けている塾も生徒の学力に責任を持つことを考えれば間違いではありません。オンラインでやっていたとしても、対面のリアル授業にはクオリティ面では追いつくことはなかなかできませんが、その労力たるや対面授業を超えるものがあります。

ただひとつ言えることは、塾屋をやっている以上は生徒の「健康」と「学力」を守る使命がありそのために何をすべきかを毎日考えています。

そして大変なのは大人だけではありません。子どもたちも大変です。学校に行けないということは、部活もできませんし、遠足や修学旅行も行けません。先日、生徒たちに聞くと「修学旅行は延期になった。」と言っていました。延期ならばいいのですが、いつ収束するかわからない現状では最悪中止の可能性もあります。部活も中3や高3にとっては最後の大会まであと僅かで、今が一番頑張らなくてはいけないとき、この状況には多くの生徒が歯がゆい思いをしていることと思います。

勉強面も大変です。授業を受けられないこともとても心配なことです。本来すべき学習ができていないわけですから、その分をカバーできるのか??今の状況が長引けば、学校が元のようになっても全ての生徒が理解できるペースで授業はできるのか?もしかするとできないことだってあるかもしれません。

優秀な層、例えば上位10%~20%の生徒はこの状況であっても、自ら学習をすることができるでしょう。どんな時も自ら学習し、どんどん学力をあげていきます。逆にどんなときも勉強しない層もいるので、その層は今回のようなことがあってもあまり支障はないかもしれません。ですが、おそらくはほとんどの子どもたちに当てはまる準トップ層~中堅層が心配です。学校や塾があるから学習していた子もいるでしょうから、学校がない今の状況では学習量は明らかに減っていってしまうでしょう。

経済やいろいろなことが心配ではありますが、一番心配なのはコロナ明けに、大きな学力格差が生まれてしまわないかを危惧しています。今こそ、自主学習の術を身につけ、コツコツやるように心がけてください。今のままでは、自主学習ができる生徒とできない生徒とでは決定的な学力が生まれてしまうことでしょう。

自分たちは学力格差が生まれないように、今できることをしっかりと実行していきます。

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