プログラミング的思考の育成について①

4月より小学校でプログラミングが必修化されます。

正直なところ、「まだ、よくわからない?」という方が多くいるように感じています。CLEARでは2019年度の春から、Sony Global Educationの「KOOV」を使い、プログラミング教室を開校してきました。一年が経過し、新たな発見もあったのでプログラミングについての所見を書いてみようと思います。

まず、世間の関心は一年前と比べ、飛躍的に高まってきていると思います。少し前に「今年から始まる小学生のプログラミング。親御様の質問で、【プログラミングの授業がある」と思われている方が多くおりますが、そうではありません。 各科目のカリキュラムの中に「プログラミング的思考の内容が盛り込まれる」です。】とツイートすると大きな反応がありました。

また、CLEARの塾生をみても、小さな塾なので人数は多くはありませんが、小学生の半数がオプション講座であるプログラミング講座「未来ラボ」を受講していただきました。

これらのことからも、プログラミングの関心は高まっているのだと思います。

まず、多くの方が考えているであろう、プログラミングの授業は、KOOVのような機材やパソコン、タブレットを使うばかりではありません。学校ではプログラミングについて学ぶのではなく、プログラミング的思考を学びます。

では、「プログラミング的思考とは何か?」ですが、「目標達成をするために何をすべきか」「どの手順でやるか」を考えるのがプログラミング的思考です。これはこれまでも当たり前のように子どもはやっていました。例えば、テスト勉強の計画もプログラミング的思考の一つです。

初めに「試験日程と試験範囲を確認する」

次に「日程を逆算して、いつ、何を学習するか計画を立てる」

「そして勉強(実行)する」

最後に「達成具合を確認し、足りない部分を再度勉強し直す」

このように、「目標を立て」→「それを実行するための最適解を考え」→「進度具合によって修正」→「目標達成を目指す」というのがざっくりとした説明になりますが、これがプログラミング的思考という考え方です。

こうなると、KOOVやタブレットがなくても学習は可能です。というよりも、一部の人には「考えていたのとちがう」という方や、「必要なのか」と言う人もいると思います。これまでは「このようなことは言われなくても当たり前にできる」と考えらてきました。ですが、大人の世界でもありますが、一部の社会人も「指示待ち。」いわゆる「言われたことしかできない。」という人が増えてきて、仕事を完結させるために何をしていくかを考えない人が多くなってきたことが、「プログラミング的思考の育成」につながっているのではないかと感じています。

プログラミングの導入の一つにはこのような背景もあるのではないかと自分は考えています。

次回は実際にプログラミングを受講してきた生徒の反応について書かせてもらいます。

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