国語の入試問題に挑む!

春期講習と同様に、夏期講習の中2・中3国語では公立入試過去問題に挑む。

中3生は当然のこととして、中2にも?と思われるかもしれないけれど、国語に学年の区別などないに等しい。たっぷりと時間を確保できる夏休みを使って、読解のイロハを集中的に学ぶ。正しい読み方&解き方を身につける上で、公立入試の国語はうってつけの素材だ。

中3の中には「むむむ…!頑張らねばいかんぞ!」という子もいる一方で、論説文・小説文いずれも選択問題は全問正解という子も(ちなみにこの全問正解の子、入塾時は国語がかなり厳しい状況だった)。また、中2では、論説文で記述以外は全問正解という子も数名。学習状況としては悪い方ではない。いずれも明らかとなったのは、記述力(表現力)があと少し!ということ。決して見当違いなことを書いているわけではないのだが、ポイントとなる文を見つけるのに少々難があるようだ。

CLEARの特徴の一つは、通常国語で「論理エンジン」を使用していること。高校受験・大学受験のための教材としては定評ある教材だ。この成果とは一概には言えないけれど、中3で飛躍的に読解力が伸びた子、中2でも正答率が高い子は、この論理エンジンを順調に進められている。

いずれにせよ、国語力・読解力は全ての学びの土台となる。しっかりと身につけていきたいのだが、そもそもなぜ、読解力が身につきにくいのか。原因はさまざまあるのだが、その一つとして、学校の授業の在り方にある。ただ、くれぐれも誤解してほしくないのだけれど、これは学校やその先生批判では決してなく、日本の公教育における国語指導の在り方そのものが、読解力を鍛えるカリキュラムにほとんどなっていないという意味でだ。論理的に文章を辿り筆者の主張を把握したり、自らの考えを分かりやすく文章にしたりするためにはトレーニングが必要なのだが、そのトレーニングがなされていない。往々にしてなされているのは、「この一文はこう解釈する」「ここが感動する場面」などなど、いわゆる解釈・感動のマニュアル化がなされてしまっている。主体的に読み方のトレーニングをする時間がほとんどなく、教える側からの一方通行的な説明がなされているのが現状だろう。ただ、もう一度念を押すようだけれど、これは学校現場の先がどうこうというのではなく、そういう読解トレーニングの指導に重きが置かれていない公教育の在り方を考え直さなければならないということ。

言語を正しく読み、正しく表現する力。英語やプログラミングも大事だろうけれど、この国語力こそ早急にメスを入れねばならないと、個人的には思う。

※参考記事
①大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く(2018.2)
②中高生の読解力ピンチ 文法分からず中学生43%が誤答 国立情報学研究所調査(2017.11)

 

 

 

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