成果=有形・無形

中学生のテスト結果を振り返りながら、毎度のことながらあれこれと考えては悩む。
80%超、子どもたちの前回から今回にかけての5科総合得点の上昇率。自己最高得点記録を更新するほど頑張った子も数名いる。でも、これは良いor悪い、可or不可で単純に判断できるものではない。よく頑張ったなと我々が思っても、それは本人や親御様の想いと必ずしも一致するとは限らない。それに、悔しい想いをさせてしまった子もいる。テストの点や成績といったものは、直線的に右肩上がりを続けていくのは極めて難しいというのを毎回痛感させられる。頑張っている子でも、上がっては少し下がり、また上がっては少し下がり…といった感じで、折れ線グラフを描くように上昇していくことが多い。極まれに、ずっと上がり続ける子も中にはいるけれど。

だからといって、下がっても仕方ない、とは思わないし、思ってはいけない。特に我々のような立場であればなおのこと。どんな理由であっても、だ。時間と費用とを託してくれていると思えばこそ、その想いは強くなる。故に、心を鬼にして厳しく接することもある。もちろん、能力的にここまでが目一杯、という子もいる。が、そこは努力で最大限補い、突き詰めていってほしいと願いながら。「君は能力的にムリ」と線を引くのは容易い。でも、それでは無下に子どもたちの可能性を摘んでしまうのではないか?線はいつでも引ける。ならば、どこまで出来るか、トコトンまで頑張ってみろよ、やってみなければ分からないだろ?そんなことを想いながら子どもたちと対峙する日々。

塾として求められる成果には有形と無形とがあると思っている。
・有形=テストの点数、成績、偏差値、志望校合格…など。
・無形=自ら勉強するようになった、学校の授業が分かるようになった…など。
もちろん、有形の成果が最優先。けれども、無形なしでは有形は成し得ない。

全員を今よりも一つ上のステージに引き上げる。その高みにまではまだまだ至らずだ。反省すべき点は反省し、次回に繋げていけるよう頑張りたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です