実は微妙に違う、mustとhave to(中学生向け)

中2英語の文法指導は助動詞must&have to。
教科書でいえばPROGRAM3の内容だ。国府津中・酒匂中いずれも第1回定期テストを終え、次回のテストまで夏休みを挟み結構な猶予があるため、教科書本文指導はしばしお休みし、ここはじっくりと時間をかけて実力をつけていきたい。

英語を中心とする文系科目を教えるようになって早20年程。でも、まだまだ勉強不足、力量不足を痛感する日々(ホントに)。もっと分かりやすい、もっと集中しやすい、もっとやる気が出るような、そんな授業ができるようになりたいと思うのだが、いやはや遙か彼方…。BestなどなくBetterを追求していくしかない。勉強も仕事も何だってそうだろうけれど。

前置きはこの程度にして、中2英語の助動詞must&have toは、それぞれの否定文や命令文への書き換えなど、概ね説明を終えた。後はガッツリと練習して“デキル”に仕上げていく。
このmustとhave to、中学の教科書や参考書では同意表現として紹介されているけれど、実はニュアンスに微妙な違いがある。

・I must study.
・I have to study.

文字として日本語で表せば、いずれも「勉強しなければならない」だ。何が違うのかというと、mustは自らの意思によるところが大きい。「目標があるんだ!だから、頑張って勉強しなければ!」といった感じ。一方、have to は、外的な圧力によるところが大きい。全く勉強せずにテストに臨み、お母さんから大目玉を食らって、勉強せざるを得ない…(涙)といった感じ。だから、どちらかというとmustは前向きな印象を相手に与えやすい表現で、have to は後ろ向きな印象を相手に与えやすい表現。

学校や塾の先生にとっては、言わずもがなのこのmustとhave toとの違い。中学生にとってはあまり知らないこと。must=have to、と機械的な習得ばかりをしていくと、文法=無味乾燥=つまらない、という印象ばかりを与えてしまう。英語=言語=意思伝達の手段、という大前提を忘れずに、「なるほど!」「そういうことか!」の積み重ねが意欲や関心を育むとするならば、少しでも英語に興味をもってもらえるような授業を心がけていきたい。

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