勉強が「作業」にならぬように

今年度より、小5・小6国語では漢字の学習法を一新。補助テキストとして、「論理エンジン」で有名な出口先生著による「頭のよくなる漢字」を導入した。「漢字=ひたすら書いて練習」も悪くはないのだが、それでは得てして作業になりがち。言葉とは人に何かを伝えるためにあるもので、漢字も同様。それの持つ意味、使用法等を確認しながら、生きた言葉として漢字を習得してもらいたい。

授業の導入に使用する予定だが、本日はその初回であったため、国語の時間を全て使って進め方をレクチャーし、実際に取り組んでもらった。

単純作業は家でもできる。塾の指導としては、「いかに脳を活性化させるか」に重きを置きたい。

まずは漢字の筆順の練習から入り、カタカナで表記された単語を文脈に応じて選ばせ熟語で書かせる。その後は、その漢字を作文する中で使う。文の要点となる<主語+述語>を意識させ、正しい文を書けるようにしていく。

これまでの漢字学習とは違い、子どもたちも随分と頭を使ったようで疲れた様子。でもその疲れは、単純作業によるものではなく、「脳に汗をかいた」ことによるもの。言葉としての漢字学習を通じて、確かな日本語力を向上させていきたい。

「教材は何でもいい」。そういう考え方もあるし、かく言う俺もその一人。大事なのは教える側の導き方で、教材は二次的なものに過ぎない。が、しかし。良いものであればできる限り提供していきたい。それが子どもたち成長の一助となるのなら。

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