授業の中で、「分数の間違いは大半が約分忘れだから。」や「πのつけ忘れに注意しろ。」といった言葉が何度も出てくる。同じ生徒に対して、繰り返し同じ言葉を投げかけるようにしている。
これは算数や数学を教えていると、生徒が「ついっ、ミスった。」ということをしょっちゅう見るから。
今日も、小学生の「約分忘れ」や、先日の中学生が「πのつけ忘れ」などなどがあった。
「これさえできてれば正解なのに・・・」というケアレスミスは本当に多い。
生徒はテストで解けなかった問題は反省するが、ケアレスミスを反省しないこともある。
これは大間違いである!
生徒の中には「本当はできたのに。」という言葉で誤魔化す生徒もいる。「本当はできた」と思うから反省も解けなかった問題と比べると少ない。
これがよくない。
実際、これさえできれば100点満点という生徒もたくさんいる。
だからではないが、自分は生徒がケアレスミスをなくすことを授業の中で重要視している。ただ解くのではなく、「何に注意して解くのか。」を意識させるだけで、ミスが激減することが経験の中で感じている。
現実、難題を解く練習をするならば、ケアレスミスを減らす訓練をしたほうが得点が伸びる生徒が多い。
受験生でいえば、問1と問2がパーフェクトならば40点が確保できる。ゆえにケアレスミスをしないことは、問6の(イ)を解けるようになること以上に大切だと、毎回の授業で話している。
生徒の中には解けない問題に対して解けるように時間を割く生徒もいるが、「解くべき問題をきちんと解く。」ことこそ、算数や数学に強くなるはじめの一歩だと思う。
「ミスが減れば、点数が上がる」⇛「点数が上がれば成績が上がる」⇛「成績が変われば意識も変わる」
つまり、ケアレスミスを無くす作業こそが、学習意欲を引き出すために必要なことである。