英単語の習得に苦労している子も多い。特に来年度から改訂される中学教科書では、習得すべき語彙が格段に増加しているだけに、今回少しでも効率的に英単語を習得していくための術をご紹介!
■まずは単語の成り立ちに着目!
次の単語を見てほしい。
enjoy
encourage
enrich
endanger
shorten
widen
whiten
気づいてくれただろうか。そう、すべて、語頭か語尾にenがついてるってこと。
enjoy
encourage
enrich
endanger
shorten
widen
whiten
enには「~(の状態)にする」というように、くっついている単語を動詞化するはたらきがある。つまり…
enjoyは、en(~の状態にする)+joy(楽しみ)で、「楽しみの状態にする」=「楽しむ」となるわけだ。だから…
encourage=courage(勇気)の状態にする⇒「勇気づける」
enrich=rich(豊かな)状態にする⇒「豊かにする」
endanger=danger(危険な)状態にする⇒「危険にさらす」
shorten=short(短い)状態にする⇒「短くする」
widen=wide(広い)状態にする⇒「広くする」
whiten=white(白い)状態にする⇒「白くする」
whitenはwhitening(ホワイトニング)で耳にしたことも何度かあるのではなかろうか?そうそう、化粧品や歯磨きのCMでよく使われているヤツで、それにingがついてるってだけ。
このように英単語には語頭や語尾に意味を添えるはたらきがあるものが多い。これらを接頭辞とか接尾辞とか言うんだけど、単語を習得していくうえでこのように単語の成り立ちに目を向けてみると、無茶な丸暗記はかなり減るはずだ。
■次に文型から単語の意味を類推!
文型の理解をしっかりとしておくと、これまた無茶な丸暗記をしなくてもよくなる。これは高校生には特によく分かっておいてもらいたい。例えば…
I’ll give you this book.「この本君にあげるよ。」
言わずもがな第4文型。そして、第4文型で使われる動詞はざっくりとこんな感じ。
allow, award, fax, give, grant, hand, lend, offer, pass, pay, promise, send, show, teach, tell, throw , write, buy, call, cook, find, get, make, prepare, save, bring, leave, ask…など。
これは全部“授与動詞”と言って、ぜ~んぶ“与える”っていうニュアンスを含む、give系の動詞と覚えておけばOK!未知の動詞に遭遇しても、第4文型ということさえ分かればだいたいの意味は把握できる。
ガンバロウ!中高生!!