・挨拶ができること
・「ありがとう」「ごめんなさい」が言えること
勉強も大事、スポーツも大事、でも、もっと大事なことはと問われれば迷うことなくこう即答する。塾の講師がこんなことを言うのは、どこかおこがましく、自身の仕事とは矛盾していると捉えられるかもしれないけど、前職時代から子どもたちを指導するうえで根っこにしていることだ。
ありがたいことに、6月に入り通常授業を再開してから、数名の子が体験入塾をしてくれている。その中のある子のことだ。挨拶も「ありがとうございます」もしっかりとできる。立派だなと思う。
そういえばうちの塾に通ってくれている子も、そういうことが出来る子たちばかりだ。
・登塾するときの「こんにちは(こんばんは)」
・宿題のチェックを受けるときの「お願いします」
・配布物を受け取るときや帰るときの「ありがとうございます(ました)」
ほとんどの子がそう言ってくれる。決してこちらが言うように指示したわけでもない。気づいたら自然に、という感じだ。
俺自身も子どもたちが塾から帰るとき、「さよなら〜」ではなく「ありがと〜」と言って送り出す。うちに通ってくれているのは決して当たり前のことじゃないという想いがある。だから「今日もCLEARに来てくれてありがとう〜」「今日の縁にありがとう〜」と感謝の気持ちをもって送り出す。子どもたちからはおそらく厳しい先生として見られてる俺だろうけど、指導は指導、それとこれとは別だ。
挨拶は良好な人間関係を築き、「ありがとう」「ごめんなさい」は謙虚な心を育てる。そして、そういう子には学び心があるものだ。謙虚であるからこそ、聞く耳を持ち、自身を客観的に見つめ、努力も惜しまない。だから、勉強やスポーツに秀でた子は、こういう基本的なことが出来る子が多い。
いちばん大事なことは、先生からでも友達からでもなく、親から教われるものなんだよな。