今日から2月。決戦=入試まであと僅か。最高のフィナーレを迎えられるよう、とにかく残された時間で出来ることをとことん突き詰めていきたい。
神奈川県公立入試では全受験生に面接試験が課される。ほとんど得点差をつけない高校もあれば、著しく得点差をつける高校もある。たかが10~15分程度の面接ではあるものの、選抜の比重として2割もあるだけにしっかりと準備をして臨みたいものだ。ここでは、その面接に臨むうえでの最低限の心得を列挙してみた。中3受験生は参考にしてみてほしい。
まず大前提として、面接シートそのものは評価の対象にはならないということ。評価対象はあくまで当日の受け答え方や姿勢・態度にある。では、見ていこう。
①返事は「ハイ!」ハキハキと!
「何を当たり前のことを」と思わず読んでほしい。「ハイ!」とはっきりと返事をするというのは、「あなたの質問にしっかりと答えます」という意思表示でもある。当たり前のことであるだけに忘れがち。まず「ハイ!」としっかりと返事をしてから質問に答えよう。
②結論→理由説明 or ナンバリング
伝えたいことを分かりやすく伝えるためには、結論→理由説明の構成で「私は~と思っています。なぜなら~。」と。または、ナンバリングを意識してみるのもいい。「高校で頑張りたいことは3つあります。1つ目は~。2つ目は~。そして、3つ目は~です。」
③具体性~NGワードは禁物~
志望動機の回答例
「私が貴校を志望したのは、勉強面だけではなく様々な活動に力を入れており、今までは経験することのできなかった、いろいろなことを経験し、たくさんのことを学べると考えたからです。」
もちろん低評価の回答。良さそうに聞こえるけれど、はっきり言って中身がない。「様々な」って?「いろいろな」ってどんな?「たくさんの」ってどれくらい?
抽象的な言葉はNG、極力使わない方がいい。
④ストーリー性~体験・見聞を踏まえ時系列で~
結論に至る経緯は、できる限りストーリー性を意識する。それは、自身の体験・見聞を踏まえ、過去から現在、そして未来へとつながるように述べていくことだ。
「私は小学校の頃~という経験をしたことがあります。そのときから、~と思うようになりました。そして、それは今でも~で、これからもその想いは変わりません。ですから将来的には~。」
その他にも、面接試験に向けての心構えがいくつかあるけれど、それは授業の中で子どもたちに伝えていく。ただし、どれだけ面接の「型」を学んだところで、それをコピーするだけではダメだ。用意された台本を読むが如くの受け答えをしても面接官の胸を打つことはないだろう。大事なのはあくまで「自分の言葉」で伝えるということ。
模擬面接を含んだ対策も程なく開始だ。