自立学習を進めている高校部。先日、とある通塾生から、助動詞について理解がイマイチという相談を受けた。そこで、助動詞とは…
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まず、大前提として、助動詞には話し手の「主観が込められる」ということ。たとえばwillの場合…。
will(絶対に~する!)=100%の強い意志
これがwillの核となる意味だ。実は「~でしょう」とか「~するつもりです」とかいうような軽い予測を表す助動詞ではない。たとえば、結婚式で「誓います」というときも、英語では「I will (誓います) 」と言う。このwillを「~でしょう」と訳したら「誓うでしょう・誓うつもりです」となってしまう。そんな弱々しい”誓い”では花嫁も不安だろう(汗)。
「よし!今夜は(絶対に)勉強するぞ!」とか、怪しい雲行きを見て、「これは)必ず)雨が降るぞ!」という話し手の中の確かな意志を表す。それがwill。
ポイントは、「実際に勉強するかどうか」「雨が降るかどうか」は関係ないということ。あくまで、そのとき話し手が「〜するぞ!〜になるぞ!」という強い気持ちをこめるときにwillは使われる。この感覚を念頭に置けば、一見するとややこしく覚えるのが面倒そうなwillの用法もスッキリするはずだ。参考書などでは一般的な用法として…
①意志「~するつもりだ」
②予測「~するでしょう」
③拒絶(強い否定)「どうしても~ない」
④法則・習慣「~するものだ」
…というような感じで書かれている。けれどもこれらは全て、willの核「(絶対に)~する!」で理解ができる。では行ってみよう。
①意志「~するつもりだ」
I will study tonight.「今夜は(絶対に)勉強するぞ!」
先述のとおり、実際に勉強するかどうかは分からない。ただこの瞬間に「絶対に勉強する!」という100%の気持ちが話し手に込められている。
②予測「~するでしょう」
It will rain soon.「もうすぐ(絶対に)雨が降る!」
①と同じく実際に雨が降るかどうかは別として、雲行きを見てあくまでその瞬間に「絶対に雨が降る!」という100%の気持ちが話し手に込められている。
③拒絶(強い否定)「(絶対に)~ない」
He won’t change his mind.「彼の気持ちは(絶対に)変わらない」
これもwillを「100%!絶対に〜する!」と考えればわかりやすい。否定文なのだからその逆、「100%!絶対に〜しない!」だ。
④法則・習慣
Accidents will happen.「事故は起こるものだ。」
法則とは「絶対に起こると予測できるもの」。「Aならば絶対にBだ」という強い気持ちが込められる。
※will は未来形の“専売特許”ではない!
ここまで読んで、「will は未来形ではないのでは…?」と感づいた人、GOOD!
そのとおり、実は、willはその性質から「絶対に~する!」と未来への意思を表したり、「絶対に~になる!」と、未来への予測をしたりするのに使うことが多いだけで、未来形の“専売特許”ではないのだ。
例えばこの文、will の感覚を意識して読んでみてほしい。
He will be in Hawaii by now.「彼は今頃ハワイにいるだろうな。」
この英文は「現在の状況」について予測したもので、決して「未来の状況」を予測したものではない。「飛行機に乗った⇒~時間経った⇒『絶対に~する!』」のロジックで考えればシックリくるはず。この感覚に当てはまっていれば、未来ではなく現在のことにもwillは使える。
まとめ
willの核=「100%!絶対に~する、~になる!」
4つ用法「意志、予測、拒絶、法則」とか、分けて考える必要はない。核となる概念を理解しイメージできていれば、使いこなせるようになるはずだ。あ、ちなみにwillと同じく、予測などを表すmayは“50%”というイメージでOK。
・She will come.「彼女は(絶対に)来る!」(来る確率100%)
・She may come.「彼女は来るかもしれない。」(来る確率50%)
あくまで話し手の主観であるということを忘れずに!
ガンバロウ!高校生!!!