令和9年度公立高校入試における選考基準が県より発表された。それでは改めて、神奈川県公立高校入試の選抜の仕組みをザックリと解説。現中3生はもちろんのこと、中2以下の学年もきちんと理解しておこう。
■どうやって選抜されるのか
では早速、内申108点、学力検査360点、主体的に学習の取り組む態度24点、特色検査60点の受験生がどのように選抜されるのか見ていこう(とりあえず1次選考のみ)。

①まず、内申点、学力検査、通知表の観点「主体的に学習に取り組む態度」、特色検査を全て100点満点に換算!
②次に100点満点に換算したそれぞれの数値をa、b、c、dとする。
※「主体的に学習に取り組む態度」が関わるのは中3のみで、評価Aは3点、評価Bは2点、評価Cは1点と数値化し、これらを9教科で合算すると27点満点になる。
※特色検査は小田原高校や平塚江南高校などの上位校で実施される、もはや6教科目ともいえる検査で難易度が極めて高い。

■100点満点にしたそれぞれの項目に、2~8までの係数をかけて配点比率を定める。
※これは高校によって異なるもので、上位校はB値(学力検査)の比率が高く、下位校はA値(内申点)の比率が高い傾向にある。
■令和9年度の選考基準は
以下が先日発表された、令和9年度入試における近隣主要校の比率。

西湘のみが5:5というバランス型で、他は全て学力重視型。ちなみに全校の選考基準についてはこちら▶令和9年度選考基準一覧(PDF)
■内申点の重みとは
「内申点が低いと入試で不利」というのは、一度くらいは聞いたことがあるだろう。では、その内申点1点分は入試の何点に相当するのかを解説(特色検査は除く)。

なお、中3は2倍カウントされるため、内申1点分は以下のようになる。

仮にAさんの内申が110だとして、Aさんと同じ高校を受験するBさんは113だったとする。その差はたった3点分。すると`どうだろう、Aさんは「ふん、それくらい入試でひっくり返してやる。」と思うだろう。
受験生の意気込みとしては悪くはない。けれども、「内申点が低くても入試で何とかすればいい」と安易に考えるのはNG。たった3点とは言うものの、中3の内申で言えば、3:7の高校なら10点以上、4:6の高校なら15点以上、5:5の高校なら23点以上・・・Bさんより高い点数を取らなければならない。たった内申3点分の差が入試でこれだけの差となって表れるのだ。
それでも、「あと合計10点か、な~んだ、たいしたことないじゃん」と軽んじる受験生が例年いる。いや、決して侮るなかれ。入試での十数点の差といえば、偏差値なら2~3は違うだろう。大変な努力を要する数字だ。特に上位校であればあるほど、あと10点・・・が遠くなる。なぜなら、基礎問題はみな取り切れているため、差がつく難易度の高い問題で取らなければならないからだ。それが15点、20点となればなおのこと。また、神奈川県の私立入試は併願確約がほとんどのため、内申が低ければ、いわゆる滑り止めの選択肢も少なくなる。ゆえに・・・
内申1点分の重みを真剣に受け止めよ。
その1点が下がったことで、入試でどれだけ不利にはたらくか。
その1点が上がったことで、入試でどれだけ有利にはたらくか。
内申点、そのたった1点分が、これだけ入試に影響するということを念頭に、定期テストの勉強、日々の授業、提出物・・・、大切に取り組むべし。実力は、そのうえで、磨いていくものだ。
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