中1・2の遠足、中3の修学旅行が終わり、そろそろ第1回定期テストに向けてギアを上げていきたい時期だ。
入試に向けて実力錬成に一層重きを置くようにしたが、定期テストは定期テストでしっかりと準備をしていく必要がある。
英語&国語はテキスト2冊体制。定期テスト前はガチガチの教科書準拠指導で得点力向上に注力する。
とは言え、安易な「過去問解き+丸暗記」のような、“その場しのぎ”の指導はNG。あくまで実力向上が伴ったうえでの指導でなければならない。というのも、前職時代の経験が大きな糧になっているからだ。
当時は、会社の方針に基づいて連日の対策授業。過去問を徹底的に研究しては予想問題を作ったり、生徒が学校で使用しているノートやらプリントやらを借りては対策授業に活かしたり。そんな準備に追われる日々ゆえに、定期テスト前はそれこそ不眠不休なんてことも(汗)。でも、そこまでやっていたため、テストの点数は上がる子が多かった。
ところが、だ。対策授業をやればやるほど、対策プリントを与えれば与えるほど、生徒も保護者様も塾に対する依存度が強くなり、指示したことや与えられたもの以外は何もやらなくなってしまった。「塾で言われたことだけやっていれば大丈夫」「もらったプリントさえこなしておけばいい」という状態に…。そうなると、点数が悪ければ「塾で教わってないから出来なかった」と、自分の勉強の仕方を省みることもなくなり…。
多くの塾が生徒のために良かれと思って定期テストに向けての対策授業や対策プリント等…アレもコレもと提供する。短期的に見ればもちろんそれで結果が出ることもある。でも、それは極めて一時的で、その場しのぎに近い。一方、対策授業や対策プリント等に固執せず、生徒に自分で考え勉強するように促す塾もある。結果が出るまでそれなりの時間はかかることもあるけれど、長期的に見ればその方が間違いなく力はつく。しかも、自分で定期テスト勉強ができるようになると、それを受験や資格試験など、他の勉強にも応用できるようになる。
以前のブログにも書いたことがあるけれど、老子の有名な言葉に、
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」
というのがある。「飢えている人に魚を与えれば、1日は食いつなぐことはできるけれど、釣り方を教えれば一生食っていける」みたいな意味。勉強も似たようなものだと思う。「与える=~してあげる」ばかりではなく、「『釣り方=自分で勉強する方法』を教える」ということ。理想は、釣り方=勉強方法そのものも自分で考えられるようになること。
だからCLEARでは、“魚”はあまり与えず、“釣り方”もいくつかの方法を教えるにとどめ、その先は自分で考えるよう促すようにしている。
「自分で勉強する」が身につけば無敵。