英語力がメキメキと向上し、学習意欲も旺盛になってきたため、ある中2生が英検に挑戦することになった。何はともあれ検定に対する意欲が高まってきたのは良いことだ。そこで今回は、「検定って受けた方がいいの?」というテーマで、あくまで私見をツレヅレナルママニ…。
今から10年ほど前までは、中学生の検定に対する意欲は極めて旺盛だった。当時の公立高校入試の制度は、前期選抜&後期選抜と、受験の機会が2度あり、前期選抜ではほぼ内申点のみで合否が決まるというものだった(その後、学力検査を経ずに入学した生徒たちの学力低下が懸念され、現行の共通選抜という「受験者全員が学力検査を受ける」という制度になった…というか戻った)。そして、その内申点に、英検、漢検、そして数検と、各種検定取得者には加点が認められるなどの優遇措置があった。このような制度であったこともあり、当時は今よりも積極的に検定を受けていた中学生が多かった印象がある。
私立では検定取得者に対する優遇措置は当時も今もある。一方、現行の公立入試制度では加点などの明確な優遇措置はない。そういうこともあってか、中学生の検定に対する意欲は、当時と比べたら今は随分と減退してしまったような気がする。
けれども、だ。
個人的には検定は積極的に受けるべきだと思う。その主な理由は4つ。
①成功体験の積み重ね
合格=ある種の成功体験、と言えるはず。成功体験の積み重ねは、学習意欲の増進につながる。たとえ不合格になったとしても、入試とは違って何度でもチャレンジできるのだから、積極果敢に受けてみるべきだ。何となく自分の成長を感じるよりも、合格という客観的な事実の方がはるかにモチベーションアップに繋がる。
②試験慣れの一環
「練習のときは出来てもいざ本番になると…」、と勉強に限らず部活でもなんでも、いわゆる「本番に弱いタイプ」というのはいるものだ。そういうタイプの子こそ、検定のようなものを通じて試験慣れしておいた方が良い。受験会場という独特の雰囲気に慣れるには、場数を踏むのがいちばん。
③資格取得への意識向上
行政書士、社労士、看護師、教員、保育士、薬剤師、介護福祉士、調理師、税理士、美容師、自動車整備士、公務員、簿記、宅建士、弁護士、各種技師…などなど、やがて社会に出るうえで、資格は取っておいて損することは決してない。その取得にはもちろん試験に合格しなければならないわけで、そんな資格取得に向けての意欲向上、そして、その勉強の仕方という面でも一役買うはずだ。
④大学受験での優遇
大学入試では俗に言う「英検利用入試」なるものがあり、その合格級やCSEスコアが、出願資格や加点、英語の試験免除などの優遇措置の対象となる大学や学部が数多くある。大学進学が視野にあるのなら尚のこと、特に英検は早いうちから受けておくことを推奨する。
そんなわけで、検定は積極的にチャレンジしよう。
特に英検・漢検・数検は、私立では優遇されるし、公立でも受験勉強の一環になる(特に英検)。
ちなみに英検準1級を目指し奮闘中の高校生も…
ガンバレ…!