以下は昨年の10月6日に投稿した記事の抜粋。
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模試を復習するタイミングとその方法
模試を復習するためには、どのタイミングで何をすべきか?
⑴【模試当日】自己採点をする
模試当日は記憶が新しく、問題を解いた手応え残っているため、このときに1回目の復習を必ず行うべき。模試では、よく分かっていないのにたまたま正解したなんてことはよくあるもの。時間が経過してから手元に届く個人結果票だけを参考にしても、苦手ポイントの洗い出しが完璧にはできにくい。効率よく復習するためにも、必ず当日に自己採点をしながら結果を振り返るべき。曰く「鉄は熱いうちに打て」が鉄則。
⑵【約1週間後】模試の復習ノートを作る
模試が終了し遅くともその1週間後までには、模試の復習ノートを作るようにしよう。できなかった問題を理解し、次に類題が出されたときにはできるようしておく必要がある。これには膨大な時間がかかるけれど、点数が取れないうちはそんなのは当たり前。復習を重ね、点数が伸びてくれば次第にその時間も短くなっていく。一定の力がつくまでは面倒くさかろうが何だろうがきちんと取り組むべき。また、復習ノートを作っただけで満足してはいけない。その後も折を見ては復習ノートを見返し、知識を定着させることが大切だ。
模試の復習ノートの作り方
入試に向けて役立つ復習ノートはどのように作ればよいのか?
⑴間違えた問題をノートにまとめる
復習ノートの基本は間違えた問題の洗い出し。「解けなかった問題」、「ミスした問題」、「たまたま正解したけれど理解しているわけではない問題」をピックアップする。問題は書き写しても、コピーしてもどちらでもOK。大事なのは問題をただ並べるのではなく、解説やポイントも必ず書き残しておくこと。この書き残すというのが肝。解説を読めば「あぁ、なるほど」とは思うだろうけれど、より強く記憶に残しておくためには“形にしておくこと”が大事だ。
⑵完璧になるまで復習する
模試の復習ノートは、弱点の洗い出しとそれをなくすことが最大の目的。ノートに記した問題は、自力で解けるようになるまで徹底的に復習しよう。ただ結果を暗記するのではなく理解が重要。正解に至る過程を意識しながら解き直そう。
⑶必要な情報を書き足す
間違えた問題の周辺知識やつまずきやすいポイントなども書き足しておく。そうすることで、1問分の復習が2問分、3問分…10問分の復習にもつながる。これは、入試直前の見直しにも役立つ。
自分専用にカスタマイズされた模試の復習ノートは、自分にとって「最強の参考書」になる。
しっかりと取り組んでほしい。
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昨日の教室臨時開放で、自習に来たある中3受験生のノートを少し見せてもらった。
模試の間違い直しにきっちりと取り組めている。復習をした日や復習の回数など、スケジューリングをしながら、問題の1つ1つを確実に自分のモノにしていこうとしているのがよく分かる。この子は理数が苦手なため、ノートには自分にとっての数学や理科の課題、解き方、そして間違えやすそうなポイントなどがギッシリと書き込まれていた。でも、その甲斐あってか、点数が極端に落ち込むこともなくなった。合計点数も安定してきていて、このまま順調にいけば目標点を突破できそうだ。
とても真面目な子だ。だから、オーバーペースになって調子を崩してしまわないように、「今のペースを大事に取り組んでいけば大丈夫だ。こういうガンバリができる子は必ず合格する。」と、声をかけさせてもらった。
「努力は能力を凌駕する」
「努力できるというのは才能の一つ」
改めてそう確信させてもらえるようなこの中3受験生のガンバリに感服。
前職時代にもいたな、努力の天才とも言えるような女の子が。
そんな彼女は平塚江南に合格し、早稲田に進学したっけ。
元気にしているだろうか。