タイトル通り、中3が秋から受験までどのように勉強していけばよいかについて説明していきたい。結論から言うと…
① 範囲の広いテスト形式の総合問題を解く(入試過去問・模試など)
② ①で抽出した弱点の補強に努める
では詳しく述べていこう。
① 範囲の広いテスト形式の「総合問題」を解く(入試過去問・模試など)
狙いは、
「広い範囲の記憶を刺激するため」
「『テスト=点数が出る』ため緊張感をもって取り組める」
これを第一に考えよう。過去問や模試は、広い範囲を基礎から応用まで、バランスよく取り組めるように構成されている。丸付けをし、解説を読んで理解するところまできっちりやる。そうすると当然、できなかったところや理解が難しいところが出てくる。でもそれでOK。むしろ、弱点を抽出することもこの勉強の狙いの一つ。とにかくよほどスッカラカンになっていない限り、総合問題を解く機会を増やすことが大事だ。過去に受けた模試や学力テスト、入試過去問を最大限に活用してほしい。一方、英語の「不定詞」とか「関係代名詞」とか、単元ごとの勉強ももちろん必要なのだが、それに終始してしまうのは範囲の狭い定期テストレベルの勉強。
また、テストと名の付く以上、点数が出る構成になっている。点数が出るとやはり緊張感も増すものだ。集中力も違ってくるだろう。
【NGな勉強】
「単元ごとに学習していく“だけ”の勉強」
理由は…
●パターン化された問題にしか対応できなくなる
答えは同じなのに少し問われ方が変わるだけで途端に解けなくなってしまうということ。初見の問題にめっぽう弱く、似たような形式、同じような問題でないと対応できないというのは、学校の成績は良いけれど入試の点数が伸びない受験生の典型的な例。
●学習を進めていくうちに過去の内容から順に忘れていきやすい
例えば歴史。古墳時代、飛鳥時代…江戸時代、と順に学習を進めていくと、入試前には古墳時代など記憶の彼方になってしまっていることも…。
ゆえに…
単元ごとの学習は範囲の広いテスト形式の学習と並行して行うのが望ましい。
② テストで抽出した弱点の補強に努める
これが秋からの勉強法の2つ目。1から10まで全部やろうとするのではなく、まずは弱点の補強に努めたほうがいい。具体的には、総合問題のテストで間違いの多かった単元を、学校のワークや教科書準拠の問題集などで復習する。ちなみに模試の個人成績票には単元ごとの到達度が載っているのだから有効活用すべき。▼
難しすぎる場合は、まず解答・解説をしっかりと読み込んでから実際に解いてみよう。そして数日置いて忘れた頃に(←これが大事)、今度は何も見ないで解いてみる。これらを繰り返して弱点の補強に努めよう。「覚える⇒忘れる⇒覚え直す⇒また忘れる…」の繰り返しで記憶は定着していくものだ。矛盾しているかもしれないけど、“覚えるために一度忘れる”のだ。
【NGな勉強】
「アレもコレもと多くの問題集に手を出す」
理由は…
●いろいろとやりすぎてもどれも中途半端になるだけ
勉強の基本は、「これ!」と決めた1冊を徹底的に繰り返すことにある。目安としては最低でも3回は繰り返したほうがいい。1教科1冊あれば十分。真面目な子ほど、「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ…」と陥りやすいので気をつけよう。
弱点を発見したら、それはむしろチャンスだと思うべき。伸びしろがあるのだから。例えば得意な数学を80点から90点にするよりも、苦手な国語を40点から70点にする方が総合点は上がる。
上記はあくまで一般例に過ぎないけれど、最低限守ってほしい勉強の仕方。参考にしてみてほしい。
ガンバロウ!中3受験生!