ココイチバンの…

先日の中3の授業冒頭で話したこと。

「部活動、特に運動部に所属している子にとっては、これから中学生活最後の大会を迎えることになる。おそらく今は練習もハードだろう。受験生として勉強にも力を入れなければならないし、大変であろうことは重々承知している。でも、部活も勉強も一切手を抜くな。悔いなく部活を終えられれば、受験勉強に向けて気持ちも切り替えやすくなる。そして何よりも、苦しいときに踏ん張ったという経験は、これから先の例えば受験期、伸び悩み苦しい思いをするときが必ず訪れるけど、そんなとき自らを奮い立たせてくれる一助になるはずだ。かつての前職時代の教え子に、テニス部に所属している子がいた。公立だけど全国大会にも出るような部だったから活動が盛んで、テスト前も休みなんてない。夏場なんかは顔を真っ赤に日焼けして、授業時間に遅れることもしばしばあったけど、決して休むことはなかった。引退も他の子よりも遅かったからどうしても勉強時間が制限されてしまっていたけど、その子は最終的に地元のトップ校に進学した。いいか、苦しいのは自分だけじゃない。今のこの時期をこれからの自分にとっての大きな糧とするんだ。」

こういうことを言うと、どこか「もともとデキル特別な子」と思われてしまいがちだけど決してそんなことはない。ごく普通の子だった。数学が苦手で最後の最後まで苦労していた記憶がある。

苦しいときというのは誰にだってある。
そんなときにグッと踏ん張れる、
困難から目を背けずに夢や目標に向かって邁進できる、
そんな人になってほしい。
子どもたちに心の底から願うこと。

何かを成そうとしたり、叶えようとしたりすれば、もちろん失敗することもあるだろう。でも、失敗は悪いことじゃない。それは過程の一つなのだから。本当の失敗…というか、この言葉が適切かどうかは分からないが、それは「何もしないこと」だ。何もしなければ失敗もないかわりに成功もないし、何も得るものもない。

自分自身の生き方を振り返っても…
退学を経験したし(悪いことをしたわけじゃありません。その後ちゃんと復学して卒業しました(^_^;。)、
教員免許は取得したものの採用試験は諦めたし、
前職の学習塾では離職せざるを得なかったし…。
とは言え、この程度のことを挫折なんて言うのは大袈裟だ。ただ、結構パンチの効いた経験だったかな(^_^;。でも、その度に歯を食いしばって這い上がってきたつもりだけど、決して「失敗」だったとは思っていない。全てが糧になっていて、今の自分を支えてくれている。

まぁ、話が逸れてしまったけれど、「苦しいときに踏ん張れる」、ココイチバンのガンバリ、その大切さが中3に少しでも伝わってくれていれば…。

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