「私立高校の入試制度ってあんまりよく分からない」という中学生や親御様に向けて、今回はその制度について詳しすぎずに、かといってザックリとしすぎずにご説明!
まず私立高校入試は大きく分けて4パターン。
推薦、専願(単願)、併願、オープン。それぞれの概要は上記のとおり。推薦と専願はその私立が第一志望であり他の高校は受験できず、合格=進学となる。併願は基本的には公立を第一志望としている場合の受験パターンだが、他の私立も受験できる高校もある。オープン入試は内申点は一切関係なく、入試当日の得点次第、いわゆる実力一本勝負の入試。
推薦も専願も内申基準点を満たしていれば基本的には合格が確約される。推薦入試では学力試験は行わず、専願入試は学力試験があり英数国の3科型受験が多い。だが、近年は専願でも学力試験を行わず書類選考のみとしている学校も多い。
いずれも内申点で合格が確約されるという点では両者に大きな違いがないことから、推薦と専願とを一本化している高校もある。また、専願入試で学力試験を実施する高校では、その結果から上位コースの合格になることも。
推薦・専願と同じく内申基準点を満たしていれば合格が確約される、併願確約ともよばれる入試。ただし、上記のように推薦や専願よりも併願の方が内申基準点を厳しく設定している高校が多い。
重視する教科は私立によって異なり、9科で総合的に判断する高校もあれば、5科あるいは3科(英数国)を重視する高校もある。また、中3の内申のみを重視する高校もあれば中2のそれも加味する高校も。
私立を第一志望とする場合はもちろん、私立はあくまで滑り止めとする場合でも、受験を希望するその私立が何の教科を重視しているのかが早めに分かっていれば、優先順位をつけた計画的な勉強がしやすくなる。ゆえに、「公立第一だから私立はまぁそんなに急がなくてもいいか」という考えは改めた方がいい。
いわゆる早慶附属系列などの難関私立では内申確約型の入試は行わず、あくまで学力試験を受けたうえでその合否を決める入試が多い。
オープン入試は内申点が一切関係ないため、基準点を満たせなかったとしても受験はできる。ただし、必ず併願確約のとれる私立を押さえたうえでの受験となる。内申点は振るわずとも、実力に自信があるならチャレンジしてみるのも選択肢の一つだ。
私立入試に向けての加点はもちろんだが、検定に向けての勉強は公立入試にも必ず活きる。
実は神奈川県公立入試の国語の漢字レベルは極めて高い。例えば…
固唾/辛辣/拙い/頒布/煩雑/罷免/寸暇
などが読み取り問題として出題されたのは記憶に新しい(2022~2024年度)。たとえ合格できずとも準2級レベルまでは学習しておいて損はない。また英語も然り。3級や準2級合格に向けての学習は、膨大な英文量を誇る神奈川県公立入試の対策として十分に有効だ。そして、試験慣れや成功体験という意味においても、検定を受けるのは極めて有益だ。出来る限りのサポートはするので、積極果敢にチャレンジしてみてほしい。
少しでも参考にしてもらえれば^_^
ガンバロウ!中学生!!!