“教えるだけ”なら~オンライン授業の是非~

コロナで大変な状況が続いてる。昨年のようにオンライン授業に移行する学校や塾も出てきた。当然ウチも、休業要請など政府や自治体からのお達しがあれば、すぐにでも対応できるように考えてはいる。ただ今のところは感染予防の基本を徹底してライブ授業を継続中だ。幸いウチは多方面に窓があって換気もしやすい。もちろん講師も子どもたちも皆マスク着用、入退室時の手消毒、共用部分の除菌も抜かりなく。

◆オンラインとライブとの決定的な差は、
“場の強制力”の有無だろう。それは凛とした空気をつくり、「勉強しなきゃ」という適度な緊張感を生む。それが取り組みの精度に雲泥の差をもたらす。“教えるだけ”ならオンラインでも十分できる。でも、それよりも重要なことは、一方通行にならないための発問、教えたことを定着させるための演習、そして、その際の解くスピード、間違え方、集中力など…個々の取り組み方を見ながらのきめ細かな指示出しやアドバイスだ。これらを“リアルタイムで”出来るかどうかが伸びるための肝。「オンラインで会議ができるのだから、授業だってできるでしょ」なんて考えるのは、指導現場を知らない人間の浅はかな発想だ。会議と授業とは全く違う。

だから、一定の強制力がないと勉強を進められない子にとっては、オンラインはあまり有効じゃない。一方、強制力がなくとも自分で勉強を進められる子(課題を見出し自己解決するために試行錯誤できる子)にとっては有効だろう。というか、そういう子は塾すら必要ないように思う。

◆あくまで私見
オンライン授業、「やってます感」は出せる。でもナカミが伴わない。親御様から頂戴する尊いお月謝には見合わない、というのが弊塾の考え。

◆とはいえ、
オンラインだから×とかライブだから○とか、その逆も然りで、今の社会情勢を考えればそんな単純な白黒をつけられないのが現実。学校も塾もそれぞれ様々な理由や事情を抱えながら、できることに精一杯取り組んでいる。

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