今年ももうこの時期がやってきた。
“魔法の赤ボールペン”進呈の日。
「これから受験勉強していく上で、丸付けや直し諸々、この赤ボールペンを使ってほしい。使い切ったら一旦俺に預けてくれ。そうしたらまた新しいものを渡す。」
「使い切った赤ボールペンの数こそ、お前たちの努力の証、頑張りの軌跡。入試直前に御守りとしてしっかりと包装してからお前たちに返却する。必ずや『合格』という魔法がかかる。」
何の変哲もないただの赤ボールペンだけど、一人ひとりに名前を書いて、一人ひとりに手渡した。前職時代からずっと続けていること。想いは不変。
勉強していて不安になるのは、努力の量が目に見えないから。
だからこの赤ボールペンで少しでもその不安を解消できますように。
堂々と胸を張って、自信をもって、決戦の地に向かえますように。
そして、その先にある、合格という魔法がかかりますように…。
そんな想いを込めて…。