先日の授業の中で生徒にたいして、「まんべんなく勉強するなよ。」と言いました。
これは一様に勉強することが悪いと言っているわけではありません。できるならばやった方が良いです。でも、50点満点のテスト9科目で、40点平均をとる生徒がいたとして、「すべての科目を40点とるくらいならば、どれかは35点あたりでも、どれかは45点をとってこい」ということです。
40点では通知表に「5」をつけることは難しいです。「5」をつけるならば2回の中間と期末で合計80点代後半はほしいです。そうなると44、45点あたりが欲しいです。「4」ならば、2回のテストで、授業態度や提出物に問題なければ、おおよそ70点くらいでついている印象です。
そうなると、全て40点前後よりも、35点があっても、45点overがあったほうが通知表の合計は上がる可能性が増します。だから、「45点を超えられそうな科目は何か?」、逆に「35点を下回ってしまいそうな科目は何か?」を「逆算しながら学習計画をたてろ!」とアドバイスしています。
また、科目ごとでもそうです。どこの分野は完成していて、どこの分野は未完成なのか?もう既に仕上がっている分野を勉強するよりも、まだ仕上がっていない分野を学習したほうが伸びしろは高いです。
今週、各学年ごとに細かく分野を分けてチェックをしていきました。例えば中2の理科なら「物質の分解」「電気分解」「原子の記号・化学式」「化合」「化学反応式(化合)」「化学反応式(分解)」「細胞」「消化と吸収」をそれぞれ解かせ、個々にどこの分野が仕上がっていて、どこの分野がまだまだなのかを確認しました。
これにより、生徒はどこに時間を割くべきか計画を立てることができるようになったはずです。
まんべんなく学習することも大切だとは思いますが、自分の得意と欠点を考え、しっかりとした学習のプランを立ててから学習したほうが、短い時間で効率的に学習ができるはずです。
みなさん頑張りましょう。