「将来の展望」

学力検査対策と並行して面接対策を実施中。1週間ほど前に,中3受験生には面接対策のプリントを配布し,事前に必要事項を記入して臨むように伝えてある。

県が発表している,全校共通して問われる内容は以下の3つ。

・入学希望の理由
・中学校での教科等に対する学習意欲
・中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲

上記は必須項目として「具体的に」明記してくるように指示してある。また,各校独自の質問として「将来の展望」や「高校での教科または教科以外に対する意欲=高校で頑張りたいこと」を問うところも多いため,それらも含めて明記してくるようにも指示。

中には,こういう受験生もいるだろう。

「将来の展望とか夢とか,まだはっきりとは決まってなくて…なんとな~くはあるんですけど,どうしたらいいですか?」

と、問われたら、私はこう答える。

「それならそうはっきり言えばいいんじゃないか?はっきりしてないものをウソついてまで取り繕う必要もないだろう?『今はまだ具体的には決まっていません。でも,進学重点校の指定を受けている貴校でだからこそ,自分の可能性が広げられると思っているので,ここでそれを見つけたいと思っています。』みたいな感じで言えばいいと思うけどな。」

ここから先は,塾講師としては,決して模範解答といえるようなものではないかもしれないが,きれいごと抜きで,ズバッと私見を述べたいと思う。
そもそも夢とか目標とかって,高校や大学に進学するために「準備」するようなものでもなければ,ましてや強要されて持つべきものでもない。とにかく目の前のことに一生懸命取り組んで必死になったり,たくさんの人たちとの出会いを通じたりしていたら,いつの間にか追いかけていたもの,憧れを抱くようになったもの,それが夢とか目標っていうんじゃないのかな。世の大人たちの中には,「夢を持て。夢をもつことはすばらしい。」と,捉えようによっては「無責任」とも言えるような発言を繰り返す人もいる。世界で活躍しているスポーツ選手や偉大な研究者を例に…。確かに夢や目標をもつことは尊く,大切なことだ。生きていくうえでの糧になることだろう。でも,それは先にも述べたように,強要されて持つものではなく,自然と芽生えてくるべきものだ。
一生懸命前向きに頑張っていれば,どんなにささやかであっても,やがては夢とまでは言わずとも、成し遂げたいことや目標にしたいことは見つかるだろう。要はそれを見つけるのが早いか遅いか,その違いだけだ。だから受験だからといって無理矢理探そうとする必要もないし,「つくる」必要もないだろう。もちろん,今すでに確かな夢を持っている受験生は,どうかそれを大事に育てて行ってほしい。
「夢を持て。夢をもたなければダメだ。」と言うより,「今夢がないのなら,それを見つける術の1つはまず勉強を一生懸命することだ。現時点において突出した才能が見あたらないのなら,一生懸命勉強して少しでも豊かな教養を身につけろ。それが自分の可能性を広げる一番の近道になるはずだ。」と言ってやる方がどれだけ有意義か。

だから,面接対策の際に,将来の展望に関する欄は,無理矢理「つくる」必要もなければ、ないならないでそれも構わない。でも,それだけでは進歩がないため,なければ今後どうしていきたいか,今の君たちの考えを具体的に述べること。面接シートの中身が評価されるのではなく,面接シートの中身について問われたことに対して,受験生個々がどのように答えるか,が評価の対象だ。だから,「面接シートの丸暗記⇒発表」と勘違いをしないよう。以下,参考までに。

・論理的に⇒「過去⇒現在⇒未来」の時間軸,「原因⇒結果」の因果性
・具体的に⇒抽象的な言い回しは極力回避
・「はい!」と元気よく返事
・「はい/いいえ」だけでなく「はい/いいえ,~です/ます。」で結ぶこと
・アピールできることは積極的に(ただし言い過ぎない程度に)
・受験校の校訓・進学(就職)実績・部活動実績は最低限知っておくべき情報

第1回目の面接対策は終えた。今週の土日で第2回目の対策を行う。個々に指摘した点を省み、次回に備えよ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次