【勉強お役立ちブログ(英)】英単語“爆速”暗記法

勉強お役立ちシリーズ、久しぶりの更新でございます。
今回は…

英単語の“爆速”暗記法

特に大学受験に向けて英語を頑張らねばならない高校生は是非参考にしてほしい。
巷には数多くの単語帳が売られているため、実際どれを使ったらいいのかと悩む受験生も多いと思うけど、どれでも構わない。学校指定のものがあればそれでいいし、自分的に使いやすいものがあればそれでいいと思う。たとえば以下のいずれかならどれでもいい。大事なのは1冊を完璧にするよう努めること。アレコレと手を出すのはNGだ。どれも中途半端になるのがオチです。

最もオーソドックス。段階的に学べるようになっていて学校でもよく使われている。

これもよく学校で使われている。スピーキングのスキル向上にも配慮した作り。

単語以外に熟語や連語も合わせて学べる。進学校ではよく使われていてレベルは高め。

長文読解の練習も兼ねたい人にはオススメ。英文を毎日音読するだけでもかなり力はつくと思う。

で、本題。どうやって覚えていくべきか。
まずは「英語⇒日本語」が流暢にできるレベルにもっていこう。大前提として心に留めておいてほしいのは、五感を使うこと。声に出せるときは必ず声に出そう。音読することで効果は格段に変わってくる。

① 原則として3分間で10個覚えるペースで
赤シートで日本語を隠しながら英語⇔日本語を何度も行き来する。
② ①を1日に10セット=30分で100個ペース
まとめて30分取る必要はナシ。むしろ取らない方が良いかも(一度“忘れる”という経験をすることでINPUTとOUTPUTを繰り返せるから)。スキマ時間に取り組むことを勧める。その際は、2セット目は1セット目の復習をしてから、3セット目は2セット目の復習をしてから…というように必ず復習を挟む。とは言え、軽く目を通す程度でOK。なお、ターゲットなどは専用アプリもあるため、それを使うのも有効
③ ②を3週間または4週間続ける
これを3週間~4週間続けると単純計算で2000個以上の単語に触れることになる(難関大学にも十分通用するレベルです)。もちろん全て覚えているわけがない。3分の1も覚えてないだろう。でも、それでいいのだ。大事なのは繰り返すこと。覚えるための時間を増やすのではなく、“覚えようとする回数”を増やすこと。そうすることで初めて記憶として定着していくのだ。
④ ③を1年間続ける
1年間で大学受験に必要な語彙力はほぼほぼ身に付く。以後は英語⇒日本語の復習をしつつ、日本語⇒英語のトレーニングへ。進学校などではこれくらいのペースで進むとは思うけど。

高1の時点で英語⇒日本語がほぼ出来るようになれば、文法が分かっていなくても英文は比較的読めるようになる。読めるようになると自信がつく。自信がつくと積極的に学習するようになる。これ間違いないです。ちなみに文法は、個人的には共通テストレベルで十分だと思う。難易度の高い文法は、志望大の過去問(赤本など)を取り組みながら身に付けていけばいいし、学習が進めば文法が分からずとも、何となくノリで読めるようになる。

最後にこちら「英単語習得法」も参考にしてみてください。

【英語の勉強お役立ちブログ他記事】
丸暗記不要~前置詞ofの核心~
倒置のルールって実は簡単

なぜ文型が大事なのか
時制の使い分け
分詞構文とは?

関係詞攻略大作戦!①
関係詞攻略大作戦!②
関係詞攻略大作戦!③
willは未来形ではない?
現在完了形の核とは?
so~that…構文の核
頻度を表す副詞の位置は?
比較①not more(less) thanとno more(less) than、何が違うの?
比較②no more(less)…than~をスッキリと!

不定詞・動名詞の違いって?
大学入学共通テストのリスニングって?
英単語習得法
仮定法は“もしもボックス”
等位接続詞は正しい英文解釈をするうえで超重要!
原形不定詞をとる動詞は5種類だけ!

公立高校入試2024を振り返る

こんにちは、CLEARです…と今更ながら自己紹介してみる(笑)。

昨日はこのサイトへのアクセスがメチャクチャ多かった。入試情報を発信すると思ってらっしゃった方、スミマセン(汗)。全てが終わらない限り、アレコレといろいろなことを発信すると、特色検査を受ける受験生を動揺させると思っていたので、昨日は何も書きませんでした。

さてさて、今日でほぼほぼ入試も終わり。中3受験生の皆、お疲れ様でした。
それでは今年の入試について少し振り返ってみたいと思う。

英語
結論からいえばガチンコの難化。以前のブログ「国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた」が的中した。英語が得意な子でもいつもような点数を取るのは難しく、それ以外の子は大きく点数を落としてしまったのではなかろうか。理由は、英単語のレベルと英文量にある。教科書改訂により小中学校で学ぶ英単語数が激増したことにより、今までなら注釈のあった英単語も注釈なしで読まなければならなくなったり、英文の量そのものが非常に多かったりで、制限時間内に読み解くのが極めて難しい。文科省は英語の学習において、「読む・書く・聴く・話す」と、4技能をバランス良くと謳っているけれど、高校入試や大学入試の現実は全く異なる。結局は「読む」スキルが求められている。平均点は昨年度比で-15~-10点ほどと見る。

国語
英語と同じく難化。これも以前のブログ「国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた」で述べたとおり。特に複数の素材文の読解は、難易度としてはそれほど難しくないけれど、受験生は戸惑ったのではなかろうか。記述は“偶有性”という中学3年生には聞き慣れない言葉を使わなければならないため、苦戦した子も多いのでは?また、古文の読み取りが難しかった。昨年よりも文章が長かったし、注釈としての現代語訳も少なかったから、内容を掴むのはなかなかシンドイ。平均点は昨年度比で英語と同じく-15~-10ほどと見る。

数学
やや易化…?というのも、昨年よりも高難度、いわゆる“捨て問”が少なく、それ以外は比較的取り組みやすい問題であったため。難度の高い問題に見切りをつけることができれば上位校の受験者は70点以上は取り切りたい。平均点は昨年度並か+5点ほどか。

理科
やや難化?相変わらず難易度は高めで、とにかく問題文がまどろっこしく、“読めない”受験生は相当苦戦したのではないかとのこと。理科の知識云々が求められるのは当然のことながら、読解力が求められるような問題構成で、そういうタイプの子は、そもそも問題文が「何言ってるか分かんない」状態だったと思う。単純に問題のレベルとしては難化と言えそうだが、これまでのような複数できて正解というような完答式の問題がなかったため、部分部分の点数が加算されることで、結果として平均点は若干上がるのではなかろうか。平均点は昨年度比で+5点ほどか。

社会
やや難化であると思う。相変わらず複数の資料の読み取りに手間がかかるし、問1世界地理(イ)の<緯度+時差>の混合問題、問4近現代史(エ)の9択問題(汗)、問5経済(ウ)の為替問題などは、解答を絞り込むのに一手間も二手間もかかったのでは?他も基本的にはストレートに解答を絞り込める問題は極わずかであることから、昨年よりもやや難化といえそう。平均点は昨年度比で-10~-5点ほどか。

まとめ
5科計で昨年度比-30~-20点ほどになるのではなかろうか(270点前後)。おそらくここ数年のマークシート形式になってから最も低い平均点となりそうだ。
県教委としては、合格者平均点が250/500点前後になるよう作問されているそうだけれど、単純に問題の難易度で見れば、どれくらいの学力層をターゲットに作問しているのか分からないくらいの高難度だったように思う。下位層の受験生にとっては、この難度だと勉強していくためのモチベーションが下がってしまうのではなかろうか。受験生のガンバリがもう少し反映されるような問題か、難易度の異なる2種類の問題を作って高校によって選択可能とするか、あるいは、かつてのような独自問題を復活させるか。
独自問題というのは、2012年度入試まで行われていた制度で、いわゆるトップ校と呼ばれるような高校は英数または英数国を独自問題で実施していたのだ。もちろん共通問題よりも難しいのだが、受験生の学力に合った問題であったともいえる。ちなみに今の入試問題は、国語は別として英語や数学はそのときの独自問題よりも難しいと思う。この十数年の間に、神奈川県の公立高校入試の難易度は爆上がりしているのだ。
対策としては、やっぱり長い文章でも読み込んでいける耐性と読解力。そして、複数の情報を整理し考える分析力。これらが全ての教科の土台のような気がする。

最後に
このような難易度の入試である以上、学校の定期テストやそれに伴う評価基準も然るべきものになる必要があるように思う。易しい問題に慣れてしまうと今の入試では戦えないし、客観的な学力を考慮したうえで評定もつけなければ、学力に見合う高校選びや受験というものが難しくなってしまう。学校のテスト勉強を一生懸命ガンバリ、その結果として妥当な評価を受け、決して非現実的ではなく、真摯に努力を続ければ何とか手が届きそうな、そんな目標になりえる高校を目指せる、そういう当たり前の学習ができるように。そして、塾講師が言うのも変だが、今の入試は一定レベル以上の高校だと塾に通っていないとなかなか合格するのが難しいのが現実だ。そうではなく、塾に通わずとも、先ほど述べたように学校の勉強を一生懸命ガンバルことで、きちんと志望校を目指せるような、そんな健全な高校受験になることを切に願う。

とにもかくにも公立高校の入試も一段落。結果が気になるだろうけど、「人事を尽くして天命を待つ」だ。しばし羽を休めて2月28日㈬を待とう。

どうする受験校?~公立高校志願変更前の倍率から~

公立高校入試の志願変更前の倍率が県より発表された。
この結果から、志願変更をするべきか否かについて考えてみたい。受験校の最終判断の材料になれば幸いです。

①まず、こちらは昨日県より発表された倍率の一部をデータ化したもの。やはり進学重点校は軒並み高い倍率。そして、鎌倉や七里ガ浜の人気ぶりもかなりのもの(スラムダンク効果…?汗)

②そして、こちらは昨年度の志願変更前後の動きをデータ化したもの。

①②いずれも、志願変更前の倍率が1.3を超えている数値は赤字で表記している。
昨年度の動きから、倍率1.3=1.3人のうち1人=13人のうち10人が合格、つまり約4人に1人が落ちる計算になるのだが、どうやらこの数値前後を境に志願変更後の増減が分かれる傾向にある(もちろん例外もあるが)。

定員割れを除いて志願変更後の増減傾向をまとめると、
・1.30以上⇒減少傾向
・1.20以上1.30未満⇒増加も減少も
・1.00以上1.20未満⇒増加傾向

高倍率=「難しい」というイメージをどうしても持ってしまいがちだと思う。でも、倍率が高くてもその学校の偏差値や入試平均点が格段に高くなるということはそうそうない。なんだかんだ平均点や偏差値はそれほど変わらないのだ(平均点は問題の難易度で変わるけど)。

倍率の変動で最も影響を受けるのは、ボーダーライン(合否の分かれ目)。言わずもがな、倍率が高いとボーダーラインの点数は上がり、低いと下がる。要するに倍率の影響を大きく受けるのは、ボーダーライン上にいる受験生だけだ。

そのボーダーラインは1点で明暗が別れるとよく言われる。でも、厳密に言えば、内申点+入試点の合計が1000点満点に換算(特色含めれば1100点や1200点満点)される神奈川の場合は、1点すらないのだ。1点未満の中に何人もの受験生がひしめき合っている。ならば、たった1つの問題でも、その1問を大切にできるかどうか、どれだけミスを減らせるかどうか。倍率やボーダーラインを気にする暇があったら、過去問や模試を解きまくれ。抱えている不安や焦りを解消する唯一の方法は、勉強しかない。

どんな苦境に置かれても、最後の最後まで希望を捨てるな。自分を信じ積み上げてきた者だけに、道は拓かれるものだ。まだまだ受験勉強は終わっていない。2週間あれば伸びる余地は十分に残されている。倍率が低くても決して油断せず、倍率が高くても必要以上に焦らず、今やるべき勉強を入試前日まで確実にこなすことだ。

覚悟をもって挑むか、あるいは、別の道を選ぶか。いずれにせよ、人生一度きりの高校受験。出来る限り後悔の少ない受験をしてほしいと切に願う。

ガンバレ!中3受験生!!!

最終決戦まで、あと…
13日!!!

国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた。

中3受験生の最終決戦=公立高校入試まで、あと約3週間。
ジワリジワリと合格ラインに近づいてきてはいるものの、果たして当日までに間に合うかどうかという瀬戸際の今、彼ら彼女らが迎え撃つ今年の入試問題の難易度について改めて考えてみた。

当ブログで以前にも少し触れてはいるが、まず国語はかなり高い可能性で難化すると思われる。理由は言わずもがな昨年の平均点が75.1と極端に高かったからだ。文章量の更なる増加か、選択肢の難化か、はたまた大学入学共通テスト形式に寄せるかのごとく複数の素材文による読解などのように、出題形式をガラリと変えてくるか…いずれも定かではないが、ほぼ間違いなく難化…というか昨年が易しすぎたため標準レベルに戻るだろう。

次に英語。これも同じく難化が予想される。新学習指導要領により教科書内容が大幅に改訂されたのが英語なのだが、その新課程の学習を初めて3年間丸々終えるのが今の中3だからだ。また、もう一つの理由としては、今年の大学入学共通テストの英語の難化がある。英文で使われる単語数が昨年よりも約400語増え、約4900語というエグさ。ただでさえ時間が足りないと受験生を悩ませてきた英文量の多さに拍車がかかり、より一層の速読速解力が求められるようになった。ちなみにこの4900語というのはセンター試験時代の1.8倍に相当するらしい。とんでもない分量の英文を制限時間内に読み解かなければならない(それでもCLEARの高3受験生は3名がリーディング+リスニング合わせて得点率7割を突破!お見事^_^!)。

…と、なぜ大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に言及するのかというと、神奈川の公立高校入試の英語は共通テストにかなり似通ってきているからだ。複数資料の読み取り、えげつない英文量など、共通テストを意識しているとしか思えない。現行の入試制度になって以降、昨年が最も易しかったというのも理由にあるが、英語が難化すると予想するのはこういうところにある。単語レベルが上がるのか、英文量のさらなる増加か、いずれにせよ、中3受験生には「語彙力」と「速読力」の向上の必要性は改めて説いていきたいところだ。

< 画像は2018年度英語追検査 >

教科書改訂という点でいえば他の教科もそうなのだが、英語ほどの大幅な変化はないため、それによって難易度が著しく変動するというのは考えにくい。

全ては予想に過ぎないが、やはり国語と英語は警戒しなければならないだろう。残された時間で出来る限りの対策を講じていきたい。

公立高校入試まであと1ヶ月!効果的な勉強法と当日までの過ごし方について!

入試直前期の効果的な勉強法

入試当日までの残り時間を考えると、焦りや不安を覚え勉強が手につかなくなったり眠れなくなったり…が直前期アルアル。学習効果を考えずに闇雲に取り組み、時間だけが過ぎていく中、点数は伸び悩むという悪循環に陥ることは避けたい。この直前期の勉強では、限られた時間の中でとにもかくにも5教科の総合点をアップさせることが重要だ。そこで、この時期の勉強のポイントについて述べていきたい。

①間違えた問題を中心に模試の解き直し。
これまで解いてきた模試の中から、「間違えた問題」や「たまたまできた問題」を解き直そう。その際は「解説を読めば理解できる問題」を優先すること。というのも、「解説を読んでも理解できない問題」に長い時間をかけても非効率的だからだ。そういう場合はいっそのこと見切りをつけて、「解説を読めば理解できる問題」に注力しよう。なお、理解できている上で正答できた問題はサーッと見直す程度でOK。

②時間配分を意識しながら過去問を解く。
制限時間に合わせて過去問を解こう。その際、問題全体を見て大問ごとの時間配分を意識すること。いつも言っていることだけれど、例えば英語であれば、問6~8の読解には30分は費やせるような時間配分が望ましい。解いた後には、間違えた問題の解き直しはもちろん、いわゆる「ケアレスミス」がないかをしっかりと見直す。そういうミスが起こりやすい原因をできる限り取り除いておくべき。ただ、大概そういうミスの多くは「ちゃんと読んでいない」にありがち。面倒くさがらずに“きちんと読む”姿勢がなければ神奈川の入試では勝てないぞ。

③短期間でも学習成果が期待できる暗記モノに取り組む。
短期間でも成果が見込める理科や社会などの暗記モノに取り組もう。例えば、社会なら3つの分野(地理・歴史・公民)のうち、自分の苦手な分野を重点的に勉強することで直前まで点数UPが期待できる。模試や過去問の取り組みを通じて、正解していればOKで済ますのではなく、不正解の選択肢等にも気を配り、周辺知識の確認を抜かりなくすること。ちなみに、地理なら地図帳、歴史なら年表、それぞれ毎日目を通すだけで随分と違うはずだ。ただし、“毎日”だよ、いいね。

④傾斜配点でなければとにかく総合点が勝負だということを忘れずに。
上述の理科や社会のような暗記モノとは違って、英語、数学、そして国語は短期間での大幅な点数UPが難しい。ゆえにこの3教科に関しては、「正答率が比較的高いと思われる問題」の取りこぼしをしないよう徹底しよう。受験校にもよるが、例えば正答率10%未満のような問題など解けなくてもOK。それよりも正答率の高い問題で手堅く点数を重ねた方が結果的に総合点は伸びる。正答率が記載されている過去問もあるので有効活用しよう。

まとめ
とにかく過去問&模試の復習を軸にして、これらの問題を“自分のモノ”にすること。これだけ多くの問題を解いても入試では同じ問題は出題されない。けれども、「同じ考え方で解く問題」は必ず出題される。

入試当日までの過ごし方

①体調管理
入試直前は、受験生なら誰もがもっと時間がほしいと思う時期。ゆえについつい深夜まで勉強し体調を崩してしまうことも。「少々ムリをしてでも…!」という勉強は入試1ヶ月前からはNG。睡眠時間を削ることは、記憶力や集中力の低下にもつながる。十分な睡眠時間を確保して、当日を迎えられるよう生活リズムを整えよう。

②気持ちのコントロール
受験直前期は、「できていないこと」に気持ちが向いてしまいがち。結果、ネガティブ思考に陥ってしまうこともある。そうならぬように…
これまでの勉強量を視覚的に捉えてみる
例えば、これまで解いてきた問題集や模試、過去問といった自分の勉強材料を積んでみよう。かなりの量になるはずだ。不安になるのは自分のこれまでの頑張りを視覚的に捉えられないのが原因の一つ。是非やってみてほしい。
感謝の気持ちを大事にする
受験までの期間に支えてくれた人たちを思い起こそう。直接的、あるいは間接的であるにせよ、受験生としての自分が多くの人たちに支えられてきたということに気づけば、感謝の気持ちが湧いてくるはずだ。きっと強い心の支えになるだろう。

泣いても笑ってもあと約1ヶ月。
決して諦めることなく、
プレッシャーに屈することなく、
ガンバロウ!中3受験生!!!

【中3受験生応援プリント】歴史=年代整序スペシャル!=

中3受験生に向けた入試対策プリント(解答付き)!
今回は苦手な受験生が多い歴史!必要に応じてプリントアウトして使ってみてください(CLEAR通塾生でなくても自由にダウンロードしてOK)。

以下の画像をクリックすればPDFファイルが開きます。

ガンバレ!中3受験生!!!

【勉強お役立ちブログ】高3が冬からやるべき勉強は?

11月8日、立冬。暦のうえでは、冬、来たり。
高3は大学受験に向けて全力疾走中。
そこで冬以降の受験勉強のあり方について。

受験生の冬からの勉強の注意点①
新しい問題集に手を出さない

受験生の冬以降の勉強の注意点1つ目は、「新しい問題集に手を出さない」だ。
入試レベルの問題に触れ始めると、足りない部分が浮かび上がって
「もっといろいろやらなければ!」
とカンチガイして、新しい問題集を何冊も買ってしまう受験生がいるが…
それはやめよう
すでに持っている問題集を極めてしまってやることがないっていうぐらいなら買ってもいいけど、そうでないならとりあえずは、持っている問題集を極めるべし。そうすれば、いろいろやらなくてもちゃんと解けるようになっていくので。

受験生の冬からの勉強の注意点②
確実に解ける問題を解けるようにする

受験生の冬以降の勉強の注意点2つ目は、「確実に解ける問題を解けるようにする」だ。
入試レベルに触れると、難しい問題が解けなくてそればかりをやろうと時間を割いてしまいがち。それは時間の無駄なのでやめよう入試レベルに触れる目的は、まず、解ける問題を確実に解けるようにすることだ。だから、あまりにも難しい問題は解説を読んで、「へぇ~こうやって解くんだ」と解き方をなんとなく理解しておく程度でOK
難しい問題に時間を割きすぎて、基礎基本が疎かになってしまい悔しい思いをした受験生を何人も見てきた。

受験生の冬からの勉強の注意点③
配点も意識して勉強する

受験生の秋以降の勉強の注意点3つ目は、「配点も意識して勉強する」だ。
②の「難しい問題に時間を割かない」にも関わることで、配点も意識して勉強しよう。「合格するには○○点くらい必要」というラインがある。それに合わせて、解くべき問題のレベルを選定するのだ。例えば、7割くらい取ればいいのであれば、難しい問題はあまり解けるようになる必要はない。ただし、基礎的な問題や中程度の難易度の問題は確実に取り切れるように鍛えよう。
そんな感じで、「目標点数に応じて、解くべき問題かどうか?」を過去問を通してチェックしながら勉強してみてほしい。

受験生の冬からの勉強の注意点④
大問ごとの時間配分を意識する

受験生の秋以降の勉強の注意点4つ目は、「大問ごとの時間配分を意識する」だ。
たとえば共通テストの国語は、第1問(現代文・評論)、第2問(現代文・小説)、第3問(古文)、第4問(漢文)という構成。これらを80分で解かなければならないのだが、これがまたなかなかに難しい。時間が足りないなんてザラにあるので、まずザックリと前半の現代文(第1問・題2問)で45分、後半(第3問・第4問)で30分、残り5分を見直し時間、のように決めて、各科目いずれも本番を想定したトレーニングをし重ねていってほしい。
特に共通テストは時間との勝負。時間配分を誤ってしまうと解けるはずの問題も落としてしまいかねない。徹底すべし。

共通テストまで、あと…
66日!!!

ガンバレ!高3受験生!!!

公立高校入試の新制度について改めてまとめてみた

「面接廃止によって神奈川公立高校の入試はどうなる?」の記事がいつも閲覧されているようなので、やはり関心をもたれている親御様や受験生自身も多いのではないかと思い、改めて新制度入試について過去記事を引用して説明していきたい。

ポイントは2つ。
「全員一律の面接廃止」、
「調査書の『主体的に学習に取り組む態度』の活用」。

====================

全員一律の面接廃止

全員一律の面接が廃止され、選抜方法が以下のように変わった(県教委HPより抜粋)。

第1次選考はS1の点数に基づいて選考する。これまでのS1の満点は面接点を含めて1000点だったため、調査書と学力検査の比率(上記のfとg)は最大6までだった、けれども、新しい入試制度では「8」まで設定することが可能となる。つまり、以下のいずれかの比率となる。

・調査書2:学力検査8(学力超重視型)
・調査書3:学力検査7(学力重視型)
・調査書4:学力検査6(学力やや重視型)
・調査書5:学力検査5(バランス型)
・調査書6:学力検査4(内申やや重視型)
・調査書7:学力検査3(内申重視型)
・調査書8:学力検査2(内申超重視型)

上位校であれば学力重視型の傾向にあり、下位校であれば調査書重視型の傾向にあるのはこれまでの選考基準でも明らかなところ。受験生はこの数値をしっかりと認識しておく必要がある。

●「主体的に学習に取り組む態度」の活用

第2次選考はS2の点数に基づいて選考する。これまでの選抜方法では第2次選考は学力検査と面接の結果(特色検査を実施した場合はそれを加えた結果)によって選考を行ってきた。そこでは調査書は使用されなかったが、新しい入試制度では第2次選考においても調査書に記載されている観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」が活用される。つまり、調査書の重要性が増すことになる。

・調査書2:学力検査8(学力超重視型)
・調査書3:学力検査7(学力重視型)
・調査書4:学力検査6(学力やや重視型)
・調査書5:学力検査5(バランス型)
・調査書6:学力検査4(主体性やや重視型)
・調査書7:学力検査3(主体性重視型)
・調査書8:学力検査2(主体性超重視型)

「主体的に学習に取り組む態度」が点数化され選考に使用されるのは、業界内では本当に物議を醸している。これは客観的かつ統一的な評価が難しいため、評価する側(学校の先生)の主観が多分に含まれることは否定できず、極めて不透明な選抜になりかねないからだ。少し言い方は悪いけれど、「先生に気に入られている子」だけが有利になってしまうようなことがあってはならない。

では、これまでの内容を、実際の高校に当てはめて具体的に見てみよう。

●第1次選考の具体例

弊塾の中3に関わると思われる高校をピックアップして説明していく。
例えば、小田原と平塚江南。いずれも、旧学区トップ校で進学重点校エントリー校だ。選考基準におけるこれら両校の違いは次のとおり。
【小  田  原】内申4:入試6:特色検査1=計1100点満点
【平塚江南】内申3:入試7:特色検査1=計1100点満点

小田原よりも平塚江南の方が学力重視。これがどう合否に影響してくるのか?具体例を示してみたい。

たとえば、小田原高校を受験する内申108のAさん内申120のBさんがいたとする。学力検査前の両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:108×100÷135×4=320
B:120×100÷135×4=355
次に、両者の学力検査の得点を、Aさん420点Bさん400点と仮定すると、学力検査における両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:420×100÷500×6=504
B:400×100÷500×6=480
ここまでの両者の総得点がこちら。
A:320+504=824 / 1000点満点
B:355+480=835 / 1000点満点
この時点ではBさんが上位。Aさんが逆転するには特色検査でBさんより12点以上上回る必要がある。とはいえ12点であれば、2~3問正答数を上回れば逆転できてしまう。

一方、そのAさんとBさんが小田原高校ではなく平塚江南高校を受験したとすると、学力検査前の両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:108×100÷135×3=240
B:120×100÷135×3=266
次に、両者の学力検査の得点を、Aさん420点Bさん400点と仮定すると、学力検査における両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:420×100÷500×7=588
B:400×100÷500×7=560
ここまでの両者の総得点がこちら。
A:240+588=828 / 1000点満点
B:266+560=826 / 1000点満点
今度はこの時点ではAさんが上位。まさに逆転現象が起こったということ。あとは特色検査の出来次第。

ここまでで分かるとおり、内申10点程度の差(とはいえ内申10点の差って“成績”で追いつくにはかなり大変)は、学力重視の高校なら学力検査次第で十分に逆転可能。20点ほど上回ればいい(1問4点や5点がほとんどのため正答数なら5~6問)。特に特色検査のある高校ならさらに逆転は起こりやすいだろう。

参考までに、各比率における内申1点に相当する入試の点数はこんな感じ。
①内申3:入試7⇒約1.6点
②内申4:入試6⇒約2.5点
③内申5:入試5⇒約3.7点
④内申6:入試4⇒約5.6点
⑤内申7:入試3⇒約8.6点

●第2次選考の具体例

ではこれまた弊塾の中3に関わりのある西湘高校を例にとって説明していこう。
たとえば西湘高校の第2次選考基準は「学力検査8:調査書(観点)2」。XさんとYさんが受験したとする。
Xさん:「主体的」観点オールA(27点)/学力検査320点
【学力検査】320×100÷500×8=512
【調査書】27×100÷27×2=200
【合計点数】512+200=712
Yさん:「主体的」観点オールB(18点)/学力検査350点
【学力検査】350×100÷500×8=560
【調査書】18×100÷27×2=133
【合計点数】560+133=693

従来の入試制度なら圧倒的にYさんが有利。そりゃそうだ、学力検査で30点も上回っているのだから。ところが新制度ではどうだろう。学力検査で30点も下回っているにもかかわらずXさんの方が有利になるのだ。全ては「主体的に学習に取り組む態度」によるもの。これまでのような入試一発勝負が難しくなったワケはここにある。とはいえ、この主体的云々は、定期テストのような客観的な数字による評価が難しく、評価する側の主観に左右されてしまうのが実際のところだろう。授業に臨む姿勢や提出物関連の精度(期限もナカミも)等がこの評価に大きく関わるところだからだ。だから、「第2次選考の“闇”」なのだ。「先生に気に入られた者勝ち」があってはならない。

ちなみに、多くの高校が上記の「学力検査8:調査書2」の比率で、次いで7:3が多い印象だ(「専門学科・コース」などは除く)。その中にあって、6:4の高校がある。

藤沢西高校だ。

湘南地区にある藤沢西高校は、毎年人気の集まる高校の一つ。弊塾からも何名か進学している。比率8:2でさえ観点別評価次第では「入試でいくら点数を取っても…」であるのに、それが6:4ならなおのこと。たとえ成績に4や5が並んでいても、「主体的に学習に取り組む態度」がトータルで低くては、たとえ入試で頑張っても報われなくなってしまう。ただ、藤沢西高校はそれだけ、積極的に学ぼうとする生徒が欲しいということ。高校のカラーが如実に表れていると見て取れる。

====================

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。

要するに「学力向上進学重点校」って何?

地元の小田原高校が2024年度以降の学力向上進学重点校に指定されたことを受け、ここで改めて「学力向上進学重点校とは何ぞや?」について述べていきたいと思う。

そもそも「学力向上進学重点校」とは?

将来のリーダーに求められる資質・能力を育むことができるよう、主体的、総合的、探究的な学びをとおして、様々な教科等で身に付けた資質・能力を活用して課題を解決する思考力・判断力・表現力等の育成に取り組み、希望する進路の実現を図ります。(県教委HPより)
学習指導を通じて、将来のリーダーたる資質を育てるという、まさに崇高な理想を掲げる学校群といったところだろうか。

学力向上進学重点校の歩み

2007年
学力向上進学重点校(以下、重点校)の歴史は2007年にまでさかのぼる。その最初の重点校がこの10校だ。
湘南 / 横浜翠嵐 / 柏陽 / 小田原 / 光陵 /
多摩 / 横須賀 / 鎌倉 / 横浜国際 / 平塚江南
ほとんどが旧学区トップ校。いずれも伝統ある進学校が指定された。厚木が入っていなかったのが今思えば不思議。

2010年
その後の2010年に、次の8校が加えられ18校となった。
川和 / 希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 追浜 / 秦野 /
厚木 / 大和 / 相模原

2013年
その18校が再指定され、その中でも横浜翠嵐と湘南はアドバンス校となり、重点校の牽引校ともいえる役割を果たした。
湘南 / 横浜翠嵐 /
柏陽 / 小田原 / 光陵 /
多摩 / 横須賀 /
鎌倉 / 横浜国際 / 平塚江南 /
川和 /
希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 追浜 /
秦野 /
厚木 / 大和 / 相模原

2016年
これまでの指定は一旦終了し、以下の17校が「エントリー校」という位置付けに。横浜国際が指定から外れたのが意外だったな。
湘南 / 横浜翠嵐 / 柏陽 / 小田原 / 光陵 / 多摩 /
横須賀 / 鎌倉 / 平塚江南 / 川和 /
希望ヶ丘 /
横浜緑ケ丘 / 厚木 / 大和 /
相模原 / 横浜平沼 /
茅ヶ崎北陵

2018年
改めて以下の基準で上記エントリー校の中から重点校を指定することとした。
①主体的・協同的な学びの教科指導を展開し、高いレベルの能力育成のため、達成するべき学力水準を示している。
②県教委実施の生徒学力調査の結果により、高い学力が身についている。
③生徒の7割以上が、在学期間中に英検2級程度以上の高い英語力を取得している。
④全国規模の大会の取り組みなど、学校の教育活動全体を通じて、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
⑤難関大学への現役進学に高い実績をあげている。
理念を具体的に示したような感じ。個人的には③⑤がポイント。やはり英語力の向上に力を注いでいて、それを大学進学の実績に繋げようとする思惑か。で、指定されたのが以下の4校
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木
※横浜翠嵐と湘南は2017年に先行指定

2021年
川和が追加指定され5校になり、エントリー校も横浜国際が再指定され13校に。
●重点校
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木 / 川和

●エントリー校
小田原 / 光陵 / 多摩 / 横須賀 / 鎌倉 /
平塚江南 /
希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 大和 /
相模原 / 横浜平沼 / 茅ヶ崎北陵 / 横浜国際
ちなみにこれら重点校及びエントリー校の中には、文科省によるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)、神奈川県による理数教育推進校に指定されている高校が多い(小田原、多摩、平塚江南、希望ヶ丘、横浜緑ヶ丘、鎌倉、厚木、相模原)。

2024年
で、2024年度以降の重点校がこれらの8校。
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木 / 川和
横浜緑ヶ丘 / 多摩 / 小田原
横浜緑ヶ丘、多摩、小田原が加わり8校に。ちなみにエントリー校は取り組み状況や成果によってその指定が取り消される可能性もあるため、まだはっきりとは分からない。来春改めて指定されるとのこと。なお、↓が上記8校の直近の難関大学合格実績。一通り各校の実績には目を通したけれど、横浜翠嵐や湘南を除けば、国公立では厚木に一定の強みがあるような気がする。

重点校は他校と何が違う?

●予算が他校より多い
重点校には重点校にふさわしい人員と予算が配備されている。大学進学に向けてより一層の教育環境の充実を図るため、優秀な教員を多く配備したり、ICT環境を優先的に整えたりすることができる。

●重点校同士の交流がある
重点校同士、特に英語学習についての交流が盛んらしい。重点校の生徒同士あるいは教員同士による即興型英語ディベート大会を開催したり、海外リーダーシップ研修として海外の大学を訪問したりというプログラムもあるそうな。

で、結局のところ重点校って?

難関大学の現役合格に向けて学習環境がより一層整備された学校で、特に英語力向上に力点を置いている(SSHや理数教育推進校は理系科目にも)、と言えそうだ。

重点校の魅力とは?(個人的意見)

確かに予算や学習環境が他校よりも整えられているのは魅力的ではあるけれども、そのようなハード面より、やはり「そこに集う生徒」=ソフト面、にこそ魅力があるように思う。多感な青春期、高い志をもった者同士が切磋琢磨できる経験というのは、一生モノの財産ともなるにちがいない。どこそこの名門大学に進学しているとか、偏差値の高い難関大学に合格しているとか、そんな結果云々よりも、そこに向かう過程における自己研鑽。そういう経験こそ貴く、生きる力を育むものだ。

最後に
とは言え重点校が絶対などでは決してない。高校時代の3年間というのは、大人になってからの3年間とはワケが違う。高校が目指している方向性、校風、そして、卒業後もしっかりと見据えたうえで、何を学び、どんな経験をし、それらをどう進路に繋げていきたいか、どんな3年間にしたいか、あらゆることを総合的に考えた志望校選択を。

神奈川公立高校入試の英語で80点以上を目指すには

このブログでもしばしばテーマにさせてもらっているけれど、神奈川公立高校入試の英語は安定の難しさと言っていい。

とい言うのは、上の表からも明らかなように現行の入試制度になってから、5教科の中で唯一、合格者平均点が60点を超えていないのが英語だからだ。特に2016、2019、2020年度では50点を下回る難度。また、業界で物議を醸した2014や2015年度の理科も凄まじかったけれど(汗)。ちなみに難易度の推移から、今年度の国語は間違いなく難化するだろうな。

とは言え、横浜翠嵐や湘南を始めとする県下のトップ校なら90点台、小田原や平塚江南といった地域のトップ校なら80点台が合格するための絶対条件ともいえるのが英語だ。理科や社会は難易度の変動が著しく、また、数学はたとえトップ校でも80点台が極めて難しいのが近年の傾向。ゆえに、トップ校受験者にとっては英語+国語で稼いでいかなければならない。

そのためには、配点の高い読解問題(問6~問8)にどれだけ時間をかけられるかが勝負になってくる。これら読解問題に30分は費やせるような時間配分でトレーニングしていくべきなのだが、そこで厄介になってくるのが語順整序(並べかえ)と条件英作文だ。これまたかなり難度が高く、毎年受験生を悩ませる。以下に少しその例を。

問4(語順整序 ※1語不要)

2023年度

(ウ) Eri, ( 1.have  2.we  3.milk  4.are  5.any  6.do ) left in the bottle?
【答】Eri, ( do we have any milk ) left in the bottle?
分詞の後置修飾⇒「瓶に残っていた牛乳」に気づけたかどうか。leftが過去分詞と気づけても選択肢にhaveがあるため現在完了形と勘違いしてしまう受験生もいたかも。
(エ) Don’t ( 1.afraid  2.asking  3.be  4.to  5.questions  6.of ) if you have something you don’t understand.
【答】Don’t ( be afraid of asking questions )if you have something you don’t understand.
前置詞+動名詞⇒ofに続く形が名詞のカタマリ(動名詞)に気づけたかどうか。この<前置詞+動名詞>は近年頻出パターンの一つ。

2022年度

(ウ) I’d like to buy a new computer, but I can’t ( 1.should  2.I  3.one  4.to  5.which  6.decide ) buy.
【答】…but I can’t ( decide which one I should ) buy.
間接疑問文⇒should I~としないように。またdecide to~を誘発するような問題構成もヤラシイ。あと<which+名詞>も意外とできない子が多かったのでは。
(エ) But I ( 1.better  2.wish  3.were  4.I  5.could  6.at ) playing it.
【答】But I ( wish I were better at ) playing it.
仮定法+比較級⇒個人的には近年で最高難度。be good at~ingは知っていても、このgoodを比較級で使うことに慣れている受験生は希だったのではなかろうか。それに仮定法まで加わっているため難儀。

問5(条件英作文)

2021年度


【答】How many students watch movies…?
★実は中1レベルの問題。でも正答率が低かったのは、<how many+複数名詞>を主語として使うのには慣れていないから。おおくの受験生がHow many students do…と書き出したのでは?

2018年度


【答】When will it be returned?
★<助動詞+受動態>の疑問詞付き疑問文。ただでさえ疑問詞を伴う受動態の疑問文は間違えることが多いのに、それに助動詞まで加わっている。

このように問4や問5には、80点~90点台を阻むような難度の問題が随所にある…が、トップ校に合格するためには越えなければならないハードルだ。数秒考えて答えを導けそうになければ思い切って飛ばすのもアリ。とにかく読解問題群には30分を費やし、そこで稼ぐことを優先しよう。

ガンバレ!中3受験生!!!