中学進学準備~入学前にするべきこととは~

1月も半ば。もう少しで新年度だ。そこで今回は、新中1になる現小6の子どもたちやその親御様に向けて、中学進学に備えて小6のうちにやっておくべきことを、塾講師の視点から述べていきたい。指導現場で子どもたちを預かる身としてリアルに感じていることを、忖度なく、率直に、思うままに。少しでも参考にしてくれれば幸いです。

小数・分数の計算力
基本的な四則計算はもちろんのこと、小数や分数も超大事。小数は理科でよく使うし、分数は数学でメチャクチャ使う。関数や図形などは分数の計算ができないとどうにもならない問題ばかり。考え方が合っていても正答には至らないのが関の山だ。
② 算数の代表的な文章題の復習
単位量当たり、割合、速さなどは、子どもがつまづく典型。これらだけでも、基本的な文章題はできるようにしておいた方がいい。特別な問題集などは必要なし。教科書に記載されている文章題を確実にできるようにしておけば良い。
英単語の筆記力(発音⇒意味⇒スペル)
読めればそれなりに何とかなっていた小学校とは大違い。中学校では、読めて意味が分かって、書けなければドンドンおいていかれる。小学校で習った単語は少しでも多く書けるようにしておくことが肝要。
④ 語彙の充実
漢字を苦手とする子は、語彙力そのものに難があることが多い。言葉を知らないゆえに漢字の意味も分からず、結果として覚えられない。国語辞典などを片手に教科書をじっくりと読み込むなどして、言葉の知識を増やすことが求められる。
⑤ “ちゃんと読む”の習慣化
読解が苦手な子は、実は文章を「読む」ではなく「眺める」に近くなっている子が多い。「話を聞いているようで聞いてない」という子は「読んでいるようで読んでない」になりがち。「ちゃんと読む」ためには、指示語と接続語に注意して読む癖をつけること。
⑥ 都道府県や世界の主な国々の把握
説明するまでもない。都道府県や世界の主な国々の位置も何も分からなければ地理の学習は無理に等しい。というか、一般常識レベル。身に付いていなければあらゆる学習にも支障をきたしかねない。
⑦ 歴史の時代順序の復習
細かい年代などは後回し。せめて、奈良→平安→鎌倉…など、時代の順序は頭に入れておく必要がある。あとは、奈良や平安は貴族の時代、鎌倉~江戸は武士の時代、など、各時代のザックリとしたイメージを描ければなお良い。

とくに英数は一度ついて行けなくなると、追いつくまで大変な時間と労力がかかる(特に英語)。上記に示してはいないけれど、英語なら小学校で習った基本文(I am~やI like~)の使い方、数学なら正負の計算、それぞれを自分なりに予習しておけばなお安心だろう。

てなわけで、小6のeトレは中学準備にシフト。
普段はあまり取り扱わない社会や理科などにも取り組み中。

そして、英語は中学準備を進行中。小学英語の教科化、教科書改訂のこの数年間で分かったことは、中学1年次での取り組みがより一層重要になったということ。文法理解を意識した指導へ。

ガンバロウ、小6生!

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