実技4科の勉強って?~特に中1生に読んでほしいブログ~

中1生が次に迎え撃つ定期テストで留意しなければならないことは、

実技4科(音/美/保/技家)の定期テストがあることだ。

5科(英数国理社)のテスト勉強は前回で経験済み。もちろん、まだまだその精度を上げなければならないのだが、初めての実技4科のテスト、その勉強はどうするか?

ついつい後回しにされがちなこの4科。でも決して手を抜いてはいけない。言わずもがな…
①いわゆる内申点とは9科の合計
②4科の知識や技能は入試の特色検査でも有効
…であるからだ。

「俺は絵が下手だし…」「私は運動神経が悪いし…」と、4科に関してはいくら頑張っても成績が上がらない…と半ば諦めてしまっている子も少なくない。ならばなおさら定期テストで挽回を図らねばダメだ。確かに技能系は本人の能力やセンスが必要な場面が多々あるだろう。かくいう俺も楽器の演奏がヘタクソだっただけに、音楽は定期テストで頑張るしかなかった。実技のテストではリコーダーを吹く代わりに教卓を叩いたこともある(当時の先生が「リコーダーがどうしても苦手な者は、机でも何でもいいから叩いてメロディにしてみろ」と言ってくれたので)。成績は何とか4を死守(汗)。ウソのようなホントの話だ。

話を戻そう。そんな4科の勉強に関して。
① 教科書の理解(基本中の基本)
② ノートやプリント類の重要事項の整理
③ ①②のためのノートまとめ
④ ③の際は重要事項が赤シートで消えるように
⑤ まとめたノートを使って徹底暗記
これらが比較的良い成績を収めている子に多い勉強法だけど、あくまで一例に過ぎない。

望む結果に結びつかなくとも、まだまだ1年、まずはとにかく試行錯誤することが大事だ。それらを繰り返して自分なりの勉強スタイルを確立していってほしい。1年生のうちに良い意味でたくさん“失敗”をすること。“失敗”という経験は何かにトライしてみてこそ得られる貴重な財産でもある。何もしなければ何も得られないのだから。

勉強法の確立。
小学生や中1から塾で勉強する意義の一つとしてこれがある。
必ず糧になる。
ガンバレ、中1生。

中学生第2回定期テスト対策…始動!!!

中学生は夏休み明けに程なく第2回定期テストが控えている。
夏期講習、お盆休みを経て、8月通常授業はその定期テストに照準を定めた指導に移行。

特に中3受験生にとっては、この第2回と続く第3回の定期テストで内申点が決まる。内申点の確定=志望校合格までの“距離”の確定でもある。精一杯取り組み、これまでの自分自身を塗り替え、自己更新していってほしい。成長とはそういうことだろう。

自分なりの努力はしているし、かなりの時間を勉強に費やしてはいる…にもかかわらず、思ったほど点数が取れないとか、全然できないとかっていう子には、いくつかの共通点がある。ここで改めて定期テストに向けての心構え、というか気をつけなければならないことを列挙しておくので、少々厳しい言い方になるところもあるけれど、「愛のムチ」と思って自分自身の勉強の仕方を見つめ直してみてほしい。

①ノートまとめに没頭してしまう
それこそ芸術作品(?)のような極めて美しくていねいなノートを作ることばかりに時間をかけて、“完成品”を眺めては「勉強したなぁ」と自己陶酔してしまう子。やたらと机に向かう時間はあったとしても、これって点数にはあまり反映されない。何のために勉強するの?点数取るためでしょ?誰かにそのノートを見てもらって「きれいにまとめてあるね~」って褒めてもらうためにやってるわけではないでしょ?そこをきっと取り違えてる。ノートまとめはあくまで知識の整理が目的であり、きれいにまとめることそのものが目的になってしまわないように

②勉強=作業になっている
英単語や漢字などを一生懸命覚えようとするあまり、何度も何度もノートに書いては字でビッシリに埋まったノートを見てこれまた勘違い。「俺すげぇ勉強した」と…。でも、おそらくその半分程度しか実際は覚えてないでしょう。それだけ1つの単調な勉強を続けていけば思考はほったらかしになる。考えなくただ書くことだけに意識が注がれてしまっているから頭の中には入っていかんよ。脳を活性化させなければ暗記も理解も進まない。単調な勉強の繰り返しは,得てして単調な“作業”に陥りやすい。思考をはたらかせない勉強は非効率的で時間だけがいたずらに過ぎていくだけだ。暗記モノをやったら思考系の問題に取り組むとか、英語に飽きたら数学をやるとかするだけでリフレッシュになるし、脳のあらゆる部分が使われることになる。

③覚えさえすれば良いと思っている
確かに学校の先生から「このプリントから出すよ」的なことを言われることは多い。だからそれらを完璧に仕上げることは大事だ。でも、万事このような取り組みをしているのはNG。特に社会は、その教科の性質上どうしても1問1答のような勉強になりがちだ。確かに必要だけど、そればかりだと「同じ出題のされ方をしないと答えられない病」になりがち。例えば今回の中3のテスト範囲でいうと、「満州国の承認に反対していた犬養毅が暗殺された事件を何というか」、もちろん答えは五・一五事件。でも、「海軍将校らが時の内閣総理大臣を暗殺し政党内閣の時代を終わらせた事件を何というか」も、答えは犬養毅。答えが同じでも出題のされ方が変わると途端にできなくなるのは、勉強が単純暗記に偏っている子に多い。

④目標と計画が非現実的
当たり前のことだけど、計画とは目標ありき。目標が定まって初めて計画が立てられる。でも、非現実的な目標を掲げ、無茶な計画を立てても計画倒れになってしまう。それは目標ではなく単なる願望に過ぎない。だから、現実的な目標を掲げ、実行可能レベルのToDoをリスト化し、“いつまでに”・“何を”すべきかを明確にしておく。そうでなければ,気がつくと得意教科だけを勉強していたり,その逆で不得意教科だけを勉強していたり,出題される見込みのある問題に手をつけていなかったり…。結局は提出物に追われてテスト勉強が終わってしまったというようなお粗末な時間の使い方になりかねない。これではテスト勉強とは言い難い。提出物という最低限の“ノルマ”をこなしただけだ。

そして最後に…

⑤環境のせいにばかりする
これは子どもに限らず大人にも言えることだけど…。
先生の教え方が悪い、部活や習い事で忙しい、親が干渉してくる、集中できる場所がない、会社が悪い、上司が悪い、部下がダメ…などなど、気づけば周りの環境のせいばかりにしてはいないだろうか?不平不満ばかりを並べてはデキない理由をさがすのではなく、どうすればデキるようになるか、どうずればコトが好転するか、を考えられるようになることって大事だ。

塾選びは大変

勉強中にスマホを使う人のイラスト(男性)

塾選びは大変です。

塾にもいろいろあって、「集団指導」の塾、「個別指導」の塾。

さらに、「集団指導」でも、最近は少なくなってきましたが、大教室を使って指導する塾から、少人数で一斉指導する塾もあります。

「個別指導」になるとさらに形態は多々あり、一対一で指導する個人指導から、個別と謳いながらも一対六や、最近の流行りの映像授業を取り入れた指導形態や、分からない箇所を質問対応で指導していく塾などがあります。

さらに大手の学習塾か、中小の学習塾か?昔は大手の方が受験情報は入りやすかったことは間違いありませんが、近年はウチのような小さい学習塾でも、昔の大手以上の進学情報は手に入り、大手だから安心できるという時代でもなくなってきています。

だから、塾選びは様々な観点を考慮する必要があります。

もう一つは、お子様を「いつから塾に通わせるか?」

これも悩みますよね。正解はありません。こればかりは人それぞれとしか言えません。あるとすれば、親御さんがお子様の学習をみてあげられなくなった時でしょうか。

受験期のみという方もいると思いますが、学習の習慣が身についている生徒と身についていない生徒では全く違ってきます。今の時代、映像授業も充実してきていますし、進学情報も少し調べれば集まります。少し昔では、塾に通わないと学べなかったことや、入手できなかった情報が簡単に入手できてしまいます。言ってしまえば、「独学ができる生徒は塾に通う必要はない。」と言い切れてしまいます。

でも、塾はなくならないと思います。

それは、学習習慣が身につけられない子どもが増えているからです。自分で調べれば何でも手に入るのに「やらない」もしくは「何から始めたらよいかわからない」ということが多いです。

だから、親御さんが、学習習慣の管理ができなくなったときが、塾へ通うタイミングなのではないでしょうか?

第6期生“魔法の赤ボールペン”

今年ももうこの時期がやってきた。

“魔法の赤ボールペン”進呈の日。

「これから受験勉強していく上で、丸付けや直し諸々、この赤ボールペンを使ってほしい。使い切ったら一旦俺に預けてくれ。そうしたらまた新しいものを渡す。」

「使い切った赤ボールペンの数こそ、お前たちの努力の証、頑張りの軌跡。入試直前に御守りとしてしっかりと包装してからお前たちに返却する。必ずや『合格』という魔法がかかる。」

何の変哲もないただの赤ボールペンだけど、一人ひとりに名前を書いて、一人ひとりに手渡した。前職時代からずっと続けていること。想いは不変。

勉強していて不安になるのは、努力の量が目に見えないから。
だからこの赤ボールペンで少しでもその不安を解消できますように。
堂々と胸を張って、自信をもって、決戦の地に向かえますように。
そして、その先にある、合格という魔法がかかりますように…。
そんな想いを込めて…。

CLEARの夏2021③

小中学部の夏期講習も本日が最終日!
中3全県模試&中2学力テスト(5科)でフィニッシュだ。

高校生は通常授業。8月前半の最終日。
高3文系チームは日本史&世界史の通史学習をほぼ終えた。9月からは共通テストレベルの演習指導に入り得点力の向上に全力を注いでいく。

昨年に引き続きコロナの感染予防対策をしながらの夏だったが、何とか無事に終えることができた。頑張ってくれた子どもたち、そしてそれをサポートしていただいた保護者の皆様、誠にありがとうございました。夏季休業をはさみ、8月後半は通常授業となります(各学年追加設定がございます。ご案内済みの書面にてご確認いただきますようお願い致します)。

夏季休業期間:8/11(水)~17(火)
⇒8/18(水)より通常授業再開
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8月or9月体験を受付中!
お気軽にお問い合わせを!
※夏季休業中はHPメールフォームより承ります。

CLEARの夏2021②

小中学部の夏期講習も終盤戦だ。
これまでの子どもたちの頑張りを振り返る。

小学生はみな元気だ。真面目に頑張る子たちばかり。

漢字は単純作業にならぬよう、考えながら&調べながら取り組む仕掛けになっている。

算数も同じ。論理的思考が求められるパズル的要素を多分に含む問題も取り扱う。

英語ではついに単語テストも合格!泣きながらもよく頑張った(汗)!

中学生も小学生同様に、真面目に一生懸命頑張る子どもたちばかり。夏休み明けの第2回定期テストに照準を定めての指導。

第1回と第2回とではその定期テストの難易度は大きく異なる。特に中1には、前回と同じような取り組みでは望む結果を得るのは難しいことをキッチリと伝えていく。

中2は入試問題(国語)に挑戦。学校の授業が進まない講習期だからこそできること。国語に学年など関係ない。少しでも早く経験させておきたい。

何と80点台中盤が出た!来年が楽しみだ。論理エンジンの効果が出てきたか?

中3は定期テストはもちろんのこと、入試本番に向けて動き出す。

国語は入試過去問4年間分をやり切った。神奈川公立入試は文字数(文章量)が多い。その分量に対する耐性を身に付けておかなければならない。

中には4セット全て80点以上の子も。国語に関してはほぼ仕上がってきているようだ。

高校生は通常指導。受験学年の高3以外は英数を中心に学習していく。全ては3年後の受験を見据えての指導。ちなみに高1英語は高校英文法の3分の1を学習済み。

高3はプラスαとして学習時間を拡大し、共通テストの過去問にも挑戦。何と英語では得点率9割超の子も。英語だけなら早慶に合格できるラインだ。

講習中は授業以外に自習に来る子も多い。

やはり連日来るのは、受験学年の中3と高3。

合格のカギは自学自習の精度・密度をどれだけ高められるかだ。

当たり前のことだが、教わるだけで学力や得点力が上がるなんてことはない。大事なのは、授業で得た学びや気づきを、自学自習でどれだけ身に付けられるかだ。自分で考える、自分で解く、自分で直す、自分で手を動かす…そうしてようやく身に付いていくものだ。特に中3や高3は、この自学自習の精度・密度を一層高めていかなければならない。

いわゆる“デキル子”というのは、この自学自習ができる子だ。教わるだけで済ませてしまう子というのは、やはり出来るようにならないし、伸びない。そういう子はどうしても、難しそうな問題に直面すると、すぐに考えるのをやめてしまう傾向にある。間違えてもいいから何とか自分で答えを導いてみようという解決意欲に乏しい。このような意欲や姿勢というのは、学力云々じゃない。どれだけここ一番「エイッ!」と踏ん張れる耐性があるかどうかだと思う。

夏期講習も残すところあと数日。
夏休みは子どもたちが成長できる時期。
精一杯後押ししていきたい。

間接疑問文の盲点

早いもので夏期講習も折り返し。先日の中3Aクラスの英語では間接疑問文を取り扱った。

~いつものように英作文から展開していく~
What is this?
「これをI knowのあとに続けるとすると、どんな日本語訳が考えられる?」
『私はこれが何か知っている。』
「そうだな、じゃあ実際にやってみよう。」
→I know what this is.
「こうなるんだ。何か気づいたことはないだろうか?じゃあ今度はこの文をI knowの後に続けてみよう。」
Who is she?
→I know who she is.
「そのとおり。疑問詞を含む疑問文が他の文の一部、ここでは目的語だけど、そのときは疑問詞以降の形が肯定文の形になるんだ。じゃあ、これは?」
How long have you lived in Odawara?
→I know how long you have lived in Odawara.
「OK。ここまでで何か質問あるか?」

なんて感じで一通り間接疑問文の説明を終えたのだが、今年は少し踏み込んでみた。

「ではもう少し練習してみよう。『あなたはこれが何だか分かりますか』を間接疑問文を使って表すと?」
①Do you know what this is?
「そのとおり。じゃあ『あなたはこれが何だと思いますか』だと?」
②Do you think what this is?
「実はこれはダメなんだ。①と②の決定的な違いが分かるか?」

「①は分かるか分からないかを問われているんだから、YesまたはNoで答える疑問文。②はどうだろうか?『何だと思う?』と問われてYesやNoで答えられるか?そんなわけないよな。これが決定的な違いなんだ。だから…」

②Do you think what this is?を、こうする!
What do you think this is?

「YesやNoで答えられない疑問文なんだから、疑問詞は文頭に持ってこなきゃいけないんだよ。でも、全然難しくないだろ?疑問詞だけ前に持ってくるだけなんだから。こうすることで、問われた側は、I think…って答えられるんだよ。」

高校受験のことだけで良ければ教える必要などない。でも、高校受験はあくまで通過点。進学後に少しでもプラスαにつながるような英語力を身に付けさせていきたい。そんな想いから、教科書改訂もある今年度は少し高校レベルの内容まで踏み込んでみた。

教科書改訂。今までならこれで中学英文法は全て完結。だが、今年の中3からは仮定法までが中学範囲。しばらくはこれまでの復習に時間を割き、タイミングを見て中学英語ファイナルを飾る仮定法に入ろうと思う。