年末のご挨拶

日頃ご通塾いただき、誠にありがとうございます。
早いもので今年も年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。本年も当塾の指導方針にご理解、ご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。

今年はコロナ、緊急事態宣言と、未曾有の国難に見舞われ、先の見通しがなかなか立たず苦しい年でもありましたが、止まない雨は決してないと強く心に刻み邁進した一年でもありました。連日のようにメディアが報道する感染状況から、心安まらない日々を過ごされている方も多いことと存じます。しかしながら、こんな時代だからこそ、お子様には、情報を正しく見極め、より適切な判断や行動ができるための、メディアリテラシーを身につけてほしいと切に願います。ご存じのように、大阪市内では3500以上の飲食店が廃業し、明日に希望を持てずにいる人たちがたくさんいるということ、また、PCR検査の数は春や夏のときよりもはるかに多く、検査数の増加=陽性者数の増加はある意味必然で、単純な感染者数だけではなく、回復者・退院者数を差し引いた“現在”の“地域”の“感染状況”を注視すること、そのような話を交えながら、“正しく恐れる”ことの重要性をお子様には説いてまいりました。テレビのみならず、インターネット、雑誌、新聞など、あらゆるメディアから、信憑性・信頼性のある情報に基づいた正しい判断力を身につけていくことが、情報化時代の真っ只中を生きていくお子様には求められます。

時節柄、ご多忙のことと存じます。また、コロナも未だ収束が見えぬ状況ゆえ、くれぐれも体調などお崩しにならぬようお気をつけくださいませ。
来年も、お子様の学力的、人間的成長の一助となれるよう、講師一同、誠心誠意の指導を心がけ、精進してまいりますので、変わらぬご高配をいただけますようお願い申し上げて、年末のご挨拶とさせていただきます。
それでは、良いお年をお過ごしくださいませ。

進学塾CLEAR 講師一同

追記:コロナ感染予防対策について
来年以降も、講師も含め教室内全員のマスク着用、お子様の入退室時の手指除菌、共用部分の除菌、また、定期的な換気など、感染予防の基本を徹底するとともに、様々な情報を精査し感染状況を見極めた上で、国や自治体の意向に基づき、然るべき対応をしてまいります。

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【年末年始休業期間】12/30(水)~1/3(日)
休業期間中のお問い合わせにつきましては連絡用メールにて承ります。
なお、年始の初回授業は以下のとおりです。
・高校生:1/4(月)通常授業より
・中3生:1/4(月)冬期講習より
・中2生:1/5(火)冬期講習より
・中1生:1/4(月)冬期講習より
・小6生:1/5(火)冬期講習より
・小5生:1/4(月)冬期講習より
・小4生:1/12(火)通常授業より
・小学生 未来ラボ:1/4(月)通常授業より
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CLEARの冬②

来年受験生になる中2。
学年末の成績は内申点の3分の1を占める。今年度最後の定期テストに向けて予習を中心に進めていく。この学年の素晴らしいところは、何と言っても欠席が少ないということ。余程のことがない限り休むことなく頑張る。真面目な子たちが多いだけに、何とか結果を出させてやりたい。

例年では講習の国語は入試問題を取り扱うのだが、コロナの影響を考慮し教科書準拠の内容にシフトした。短期集中で取り組むのは文法の助詞/助動詞。

中1も負けじと頑張る。半袖に身を包む元気な子が一人…(汗)。「君は南半球の住人ですか?」と思わずツッコむ(笑)。この学年も真面目な子が多い。でも、まだまだ甘いところがあるのも否めない。少しでも早く“ホンキ”になれるよう導いていきたい。

いずれの学年も、後期以降はやはり学習内容も難しくなり、また、春先の休校による学習の遅れを取り戻すべく、学校もかなり速い進度で授業が進んでいるらしく、苦戦している子も見られる。この冬でキッチリと弱点を叩き、進級に向けて強固な基礎学力を身につけていきたい。

自立学習ジム(高校部)は季節講習がないため通常授業。けれども、授業のない日も連日自習に来る子も。

ほとんどが一般受験を希望。実力で合格を勝ち取りたいという頼もしい子たちばかりだ。

高3生にとっては大学入学共通テストまであと3週間ほど。まさに正念場だ。最後の最後まで伸びる。確かな志をもって邁進してほしい。

年内授業もあとわずか。
最後まで気合いMAX、情熱全開で!

CLEARの冬①

冬期講習が始まった。
冬は進学や進級を見据え、これまでの基礎学力の振り返りと、意識向上を図るときだ。そんなCLEARの冬期講習の様子をご紹介。

中3受験生の実戦トレ2DAYS。入試過去問を解きまくる2日間。地味だけれど、ナンダカンダこれがいちばん学習効果が高い。6年間分の解答用紙は塾で用意し、子どもたちはひたすら過去問と向き合う。我々講師陣は質問対応に徹する。

本講習は、授業と塾内模試との2本立てで進んでいく。どれだけ実戦経験を積んだかが入試本番での得点力のカギを握る。

小学生は算数特訓から。eトレを用いて個々の習熟度に応じた学習を進めた。前学年内容から取り組むことも可能だ。

また、毎授業で計算特訓を行う。ちなみに小6生は今では2桁×2桁の暗算もできるようになってきた。

国語は漢字テストに向けての事前課題を配布。講習中に50問テストを行う(教科書準拠)。ちなみに年明け通常授業では100問を予定。小学生漢字の確かな習得をしていきたい。

コロナに負けずに子どもたちも講師陣も全力投球中!
次回は中1・中2・高校生について!

中3受験生への想い~前職時代のエピソードから~

中3受験生の入試本番まで2ヶ月を切った。
これまでさまざまな受験期を子どもたちとともに乗り越えてきたけど、今でも忘れられないエピソードがある。以下は、今から8年前、前職時代でのこと…。
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かつて多くの不合格者を出してしまったことがある。当時は在籍100名ほどの教室を担当していて、中3受験生は30数名だった。旧制度最終年度の高校入試。当時は前期選抜・後期選抜に分かれていた。前期はほぼ内申点で合否が決まり、後期は学力検査の得点が大きく影響する。その学年の多くの子たちがこの後期選抜に懸けていた。
前職では受験当日に塾で自己採点をすることになっていた。早期に合否可能性を割り出し、然るべき対応の準備をするためだ。
受験を終えて子どもたちが続々と塾にやって来る。笑顔で来る子、解放感いっぱいで来る子、ガックリと肩を落として来る子、様々だ。次年度から学力重視の制度に変わることもあり、その年の入試はやや難化。模試よりも得点を下げてしまった子が多かった。
その中の1人にある女の子がいた。一度もぶれることなく第一志望校受験を貫いた子だ。内申点はあるのだが、いかんせん入試での得点力がない。「合格するのは厳しい」。受験する前に何度も何度も確認した。本人にも保護者様にも。それでも直前期には何度か合格ラインを突破。「もしかしたら…」とわずかな光明も見出していた。
しかし、現実は厳しかった。問題の難化とはいえ、模試よりも大幅に得点ダウン。自己採点の途中で彼女は泣き崩れた。大きな声を上げて泣いた。俺はかける言葉すら見当たらず、ただ、黙って彼女の側にいた。それを見ていた他の受験生数名が、
「先生、俺たちが側にいるから大丈夫だよ。」と。
そうは言ってくれてはいても、その子たちも決して楽観出来ない自己採点結果。悔しくて泣きたくて仕方なかったのは同じだったはず。それでも、そんな自分の感情をグッとこらえ、彼女が落ち着くようにずっと側に寄り添って「大丈夫だよ」と励まし続けた。自分のことより他の誰かのことを心から思いやれる、そんな彼らの姿に俺は心を打たれた。
その後、その女の子、そして、そのときの男の子たちは、力及ばず不合格になってしまった。それでも、卒塾してからも「先生、元気ですか?」「高校生活楽しいですよ」と頻繁に顔を出してくれた。
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受験は皆で乗り越えるもの。そう信じて子どもたちに接してきた。そして子どもたちにもそう伝えてきた。互いに切磋琢磨し、高め合い、支え合い、挑むもの。それが、受験を単なる点取りゲームから、仲間との絆や親御様への感謝を学べる機会となり、より価値あるものへと高める。そんな想いを再確認できた一幕。
こんな子どもたちであってほしいという想いは今も変わらず…。
ガンバロウ、中3受験生!!!
燃えよ!CLEAR第5期生!!!!!

小6英語は今冬より中学準備英語へ!

中高生に負けず劣らず小学生も頑張り中だ。
小6英語は程なく教科書準拠の学習を終了する予定。というのも、冬期講習からは中学準備の指導へと移行していくため。中学準備=体系的な文法学習、を中心に進めていく。これまでは、極力文法用語を用いない、よく使われるセンテンスの習得が中心となっていたけれど、中学英語はこれだけでは通用しなくなる。

よく「文法を習得しても英語は使えるようにならない」と言われるけど、そんなことはない。文法=言葉のルール、はやはり大事だ。そんな小6英語のこれまでの取り組みをザックリと振り返る。

授業のおよそ半分はListening&Speakingの時間。何度も聴いて何度も発音していく。

そして、半分はWriting&Readingの時間。ここでeトレが大活躍する。

英語が得意な子には高校入試レベルの内容も。

いわゆる4技能をバランスよく学習中。

冬期講習では夏と同様に単語力(スペル書き)の強化を図りつつ、文法学習を始めていきたい。ガンバロウ!小6生!!

【勉強お役立ちブログ(英)】比較②クジラ構文no more(less) …than~をスッキリと!

今回は前回の比較①の続き。まずは以下の例文をご覧あれ。
(前回の勉強お役立ちブログで説明した比較①についてはこちら!)

A whale is no more a fish than a horse is.
「馬が魚ではないのと同じように、クジラも魚ではない。」

これ毎年受験生を悩ます有名な“クジラ構文”と呼ばれるもの。「なんでこんな訳になるの?」を今回はスッキリとさせようと思う。

実はこれ簡単。まずは、
more…もthan~も両方ともnoで一気に強く否定すればいい。
前回の記事でも書いたように、noは強い否定を意味する。だから、「全然、馬なんかじゃない!」そして、than~(~より)という差を否定するということは、「差がない=同じ」ということ。だから…「クジラは全然魚じゃない、馬と同じようにね。」って感じになる。

では、この考え方で以下の英文も解釈してみよう。

I’m no more nervous than you are.

①まずはnoで強く否定→全然緊張なんかしてない。
②次にthan~は差がない=同じ→君と同じように。
だから…
「俺は君と同じように緊張なんかしてないよ。」

どうだろうか?少しスッキリしてくれただろうか。では次の例文に行ってみよう。

He is no less clever than his brother is.

今度はno less…than~のパターン。でもこれ、上のno…more than~が理解できていれば超絶怒濤に簡単だ。訳し方はno…more than~のやり方と全く同じ。
まずは、noでless cleverを強く否定すると…
「賢くないなんて全然ない→超賢い!」となる。
次に、than~は差がない=同じ→彼の兄と同じように。
だから、
「彼は超賢いんだよ、彼の兄と同じくね。」とか、
「彼は彼の兄と同じく超賢いんだよ。」って感じになる。

まとめるとこんな感じ!
①noで<more(less)…>強く否定
②noで<than~>を強く否定→“同じ”になる

・A no more…than B~=AはBと同じように(全く)~ない
・A no less…than B~=AはBと同じように(極めて)~だ

次回は関係詞について!(予定)

※勉強お役立ちブログ(英語)のこれまでの記事一覧です。
willは未来形ではない?
現在完了形の核とは?
so~that…構文の核

頻度を表す副詞の位置は?
比較②no more(less)…than~をスッキリと!
比較①not more(less) thanとno more(less) than、何が違うの?
不定詞・動名詞の違いって?
大学入学共通テストのリスニングって?
英単語習得法
仮定法は“もしもボックス”

我が子を想う親御様のその気持ちは尊い。でも…

もちろん賛否両論があり、全てに当てはまるわけでは決してないけれど、いわゆる“子育て”について個人的に思うことをつれづれに…。

よく親御様から相談されることの一つで、

「子どもの勉強を見てあげられていないんです。」

という類のものがある。なるほど、と思う反面、ちょっと待って下さい、とも思う。
というのも、小学生ぐらいならまだしも、中学生や高校生になってまで、親が子どもの勉強にアレコレと事細かに口を挟むべきじゃない。というのも、

自立心が育ちにくくなってしまう。

最近では就職試験や面接などにも親がついて行くなどということも珍しくないらしい。にわかに信じがたく、正直絶句してしまう…(汗)。

我が子を想うその気持ちは尊い。でも、一歩間違えると、それは決して子どものためにはならず単なる“過干渉”になってしまう。言い換えれば、子どもがやっていることに必要以上に干渉して、無意識のうちに親が子どもの行動すべてを管理・コントロールしようとしてしまう、ということ。
「子どもをあらゆる面で管理しようとしてしまう」
子どもに対して学校の時間割や習い事、または持ち物まで、全てのスケジュールを親の方で管理してしまい、子どもが自由に行動できない状況を作ってしまう。また、子どもが「こうしてみたい」と考えていることも、「絶対に失敗するから駄目」と頭ごなしに子どもの意見を否定してしまう。
「過程を認めずすぐに結果を求めてしまう」
親に言われた通りにやって、すぐに子どもが成果を出せればいいのだけれど、子どもが自分で考え行動するペースに待ちきれず、すぐに口を挟んでしまう。親からすればそれは自分の感覚によるものなので、「干渉している」とは全く考えないけれど、子どもからすれば「すぐに口を挟まれる」「何かにつけて口を出してくる」と感じるはず。ここはグッと堪え、過程にも目を向けてほしい。親にしかできないことなのだから。

結果として、過干渉な親の子どもは以下のようになりがちだ。

「無気力になりやすい」
自分の好きなことを思う存分やったり、自分が将来どうなりたいのか・自分の好きなことは何かといったことを考える機会がそれまでにほとんどなかったため、大人になってもいわゆる「指示待ち人間」、無気力な人になってしまいがちだ。
「すぐにイライラする」
親心から「子どもには失敗してほしくない」という思いは当然のことのように思う。けれども、全てうまくいくように子どもに働きかけてきた結果、子どもは幼い頃に「自分で考えてやってみた結果うまくいかない」という経験をすることが少なくなってしまう。そうなれば大人になってから仕事を任されたはいいけれど、上手くいかなくなるとすぐにイライラしてしまう。
「自分で判断できない」
過干渉な親の子どもは、考え方の善悪や行動の良し悪しを全て親が判断してきたので、大人になってからも自己判断で物事を決めることができなくなってしまう。そのため、大人になってからも仕事やプライベートでも何かを自分で判断しなければならない時に、その判断方法が分からず、いつまでも経っても決められず、自力で先に進めない傾向にある。結果として、依存体質に陥ってしまう。

勉強面に関する少々の干渉は、学生のうちまでなら通用するだろう。でも、社会に出てからは通用しなくなる。子どもはやがて親元から離れ、厳しい社会に揉まれながら自立して生きていかなければならない。

子育てに悩む全ての親御様へ…
「見守る」が「監視」になってはいけません。愛情と過干渉とはややもすると紙一重かもしれませんが、我が子を想えばこそ、少し距離を置いてみてはどうでしょうか。傷や痛みを知る経験というのは、必ず生きていくうえでの糧になります。「少々のことは目をつぶる」「見てないようで見てる」くらいの方がちょうど良いような気がします。

本をたくさん読めば、読むスピードが上がりますか?

昨日、ある中3からこんな質問を受けました。

「本をたくさん読めば、読むスピードが上がりますか?」

どうやら過去問を解くのに、処理速度を上げたいということで「どうすればいいか?」と悩んでいるようです。

確かに近年の入試では「時間が足りない」という生徒が増えてきました。以前の入試ならば、生徒によっては時間が余る生徒もいて、しっかりと見直しをする時間もとれていました。ただ、最近の入試ではそうも言えず、「時間との勝負」という側面もあります。

受験校によっては、苦手な大問を飛ばすことで時間をつくることもできますが、トップ校を受験する場合は捨てる問題は少ないほどいいです。そうなるとすべての問題に対応できるようにしたいという気持ちはよくわかります。

では、「本をたくさん読めば、読むスピードがあがるか?」ですが、「一概にはそうとは言えないよ。」と自分は答えてあげました。確かに、学力上位層は読むスピードも速く、中には読書が好きな子も多いと感じています。だから意味はないとは言い切れません。

ただ、『読書をしているから読むスピードが速い』というよりかは、『読むスピードが速い子は、読書をしている子が多い』ということだと自分は感じています。そこには相関関係はあまりないのではないかとも自分は思ってます。

最近、ニュースで言われている、「Go To」と「コロナ」も同じだと思います。間違いなく因果関係はあると思います。でも「相関関係があるとは言えないのではないかな。」と自分は感じています。

読むスピードを上げるために「読書を増やすことはいいこと」であることは間違いないと思います。ですが、それによって雑な読み方になっては意味がありますん。人それぞれ適切なスピードがあるので、「自分に合う、丁度いい読むスピード」を身につけてください。