環境=人

※以前のFacebookのコラムを少し変えてこちらに転記。

夏休みに入ってからの中3生は頼もしさとともに凄みも増してきたように思う。受験生としての自覚・風格という点において。授業のある日は授業前に、授業内ない日も塾に来ては自習に励む姿が多く見られる。トップ校を目指している子で、それが最も顕著だ。
ただ来ていることだけに満足している子は皆無。皆、目標とメリハリを持って黙々と。あれこれとこちらが細かく指示をせずとも、各々自分で考えて取り組めている。昨年の今頃と比べると、勉強の質も量も段違いに良くなった。決して贔屓目でなく。この頑張りが実を結んで欲しいと心から思う。
このような頑張りを可能たらしめるのは、やはり環境だろう。皆が頑張っているという環境が一人ひとりの士気を高めている。また、その環境も一人ひとりの士気が創り上げているのも事実。

環境が人をつくり、その環境もまた人によって創られる。

そんなことを改めて実感。CLEARは小さな塾だ。大手塾のような立派な設備はない。そういう意味では学習環境は劣るかもしれない。でも、CLEARには直向きに努力できる通塾生が集っている。決して寄りかかり合うための仲間ではなく、高め合うための仲間として。
学習環境は、決して設備的なハード面だけではない。ソフト面こそ大事だと、再確認。

習慣化することで大きく成長できる!

本日は追試の生徒も含め、多くの生徒が自習室に来校してくれました。中学生だけではなく、小学生も夏休みの宿題を持ってきて、一生懸命課題を進めていました。学校での授業や塾で授業以外の中で学習を習慣化することは、学力をアップするためには大切なことです。私は生徒に「成績を上げるのに、特効薬はないから。」という話をします。「テストで高得点をとる。」「成績を上げる。」にはなにか特別なことをするよりも毎日繰り返す習慣を工夫するこが大切だと思います。

例えば、「一日1枚のプリント学習をする。」「30分間、漢字&英単語&計算の基礎特訓をする。」「毎日、復習を欠かさずする。」など、一日では大した量ではなくても、それが一ヶ月、そして一年で見ると膨大な時間をそこにつぎ込んでいることになります。習慣化することで、大きく成長することができるものです。

「ただ、それが続かない・・・。」

そんな人も多数いるはず。三日坊主という言葉がありますが、学習を習慣にすることは大変むずかしいものです。だから、「毎日継続する」ことを強く意識するよりも、「やめないこと」が大切です。「三日間続けたけど、四日目は部活で忙しくてできなった。」や「なんだか今日は気分がのらない」など三日坊主になるのはいくつか理由があるはず。でも、それなら「学習の方法を変えてみよう。」や「科目を変えてみよう。」など新しい内容でスタートすればいいです。

やめさえしなければ、やがて自分なりの学習方法や、組み合わせが見つかりやがて習慣化していくかもしれません。最初から毎日一時間学習するのが億劫ならば30分だけ頑張って見ましょう。プリント一枚解くのが大変ならば、先生に質問しながら進めてみましょう。とにかくやめないことが何よりも大切なのです。

勉強にスペシャルな学習方法など存在しません。コツコツとやることこそが近道になります。だから、生徒が学習しやすい環境を手配していきます。

天才?

今夏は多くの新規受講の子どもたちに恵まれた。数ある学習塾の中で、CLEARを体験してみようと思ってくれたこと、ありがとう。中には塾そのものが初めてという子も当然いて、とある中1新規生の子は、休み時間に教室内をあれこれと探索?(笑)。その中でも掲示物の一つである、定期テスト得点上位者に目を奪われ「天才ばっかり…(汗)。」とポツリ。それを聞いた俺はこう答えた。

「天才なんかいないよ。天才ってのは、何事も労せずしてやってのけてしまう人のこと。ここに通ってくれている子たちは皆頑張っているんだよ。一生懸命に努力をしている。塾のない日も勉強に来るし、少々体調が悪かったり忙しかったりしても休まないし。その結果が点数に表れている。だから、CLEARには天才はいないよ。」

それを他の子も聞いていたので、続けてこんな話をした。

「みんなも同じようになれる。一生懸命頑張れば。綺麗事は言いたくないから、はっきり言おう。能力の差はどうしてもあるだろう。でも、それを埋めるのは努力でしかない。達成したい目標や叶えたい夢、そのほとんどが成し遂げられぬまま終わってしまうのも事実。でもその中にあってをそれつかむヤツってのは、努力をするよ。誰にも負けない努力を。そうして自分の可能性ってのは切り拓かれるもんだ。届かずとも成長はできる。前に進める。能力は有限、努力は無限なんだから。」

一生懸命に耳を傾けて聴いてくれていた子どもたち。
俺は本気でそう想っているよ。
でなければ、この仕事を続けていない。

開校3年目を迎えるに当たって…②

前回の続き…

2017年7~9月 滑走
CLEARとして迎える2回目の夏。夏期講習には中学生を中心に新規受講生が比較的多く集ってくれた。ほとんどの新規受講生が正規入塾となり、軌道に乗る兆しが見え始めた頃。「離陸」に向けて走り出す。

2017年10~2018年2月 離陸
秋口~初冬にかけては閑古鳥が鳴く日々ではあったものの、2回目の冬、冬期講習では中学生が複数名新規受講、その全員が正規入塾して頂けた。その後もお問合せが続き、この時期に中学生を中心に通塾生が10名近く増え、手応えを感じ始める。これまで続けてきたトリプルワークからも卒業し、本業=CLEARに集中することを決断。「離陸の時」と信じ邁進。

2018年3~5月 暗雲
新年度開始。1年で最も新規通塾生が見込める春期講習。昨年度のような集まりを期待するも見事に裏切られる。その後しばらくはいつかのように閑古鳥が鳴く日々が再び…。暗雲が立ちこめるも、外には目を向けず、内の充実に尽力。授業満足度の向上、テスト等の成果を愚直に追求。塾内テストや新教材の採択など、新たな取り組みも始める。

そして…今夏。
ありがたいことに季節講習では開校以来最多の新規受講のお申込を頂く。とは言え、良いときもあれば悪いときもあるのが世の常。あくまで今夏は、運良くCLEARに少し追い風が吹いてくれたに過ぎない。決して慢心・過信することなく、そして、感謝の気持ちを忘れることなく、「CLEARを選んで良かった」「CLEARを紹介して良かった」と思って頂けるよう、講師一同、より一層実りある夏とすることを心に誓う。

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たかが2年、されど2年、という想いです。こうしてCLEARが3年目を迎えられるのも、通塾生である子どもたちの頑張り、そして、それを支えて下さっている保護者の皆様のご理解・ご協力に他なりません。誠にありがとうございます。進学塾CLEARは「学習指導を通じた人間力の錬成」を理念に、これからも邁進致します。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

開校3年目を迎えるに当たって…①

CLEARは今夏で勝負の3年目を迎える。前職を辞し、独立。これまでさまざまなことがあった。節目として、その足跡を振り返ってみる。プライベートの押し売り(?)と誤解を招いてしまうかもしれないけれど、たまには、人間・長谷川の弱さ・強さをほぼ包み隠さず、こんな記事も良かろうと思いながら書いてみたい。忘れてはいけない原点、そして備忘録として…。

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2016年3~4月 退職
十数年間勤めた学習塾を退職。ここでは詳しいことは書けないけれど、そのタイミングでの退職は本意ではなかっただけに無念さを引きずることに…。教室長・ブロック長を歴任させてもらい、仲間にも恵まれ、担当教室・ブロックはそれなりに生徒数も順調に増加。しかし、退職後は「我関せず」がごとく会社の仲間からは何の音沙汰もなく…。人間不信になりかけ精神的にしばし病む(笑)。

2016年5月~ 模索
職探しをするも年齢でアウト(涙)。そんな中、どこでどう調べたのか、自宅にたくさんの教え子から温かいお手紙が届いたり、わざわざ修学旅行のお土産を持ってきてくれたり…。前職への完全なる決別をし、教え子や親御様に背中を押され独立を決意。しかし、それだけでは到底食べていけず、心ある同業の方の塾のお手伝い&家庭教師で何とか生活していける目処が立つ。

2016年7月 独立=CLEAR開校
独立へ向けての準備。何もかもが初めてで右往左往。運営ではなく経営という観点で0から勉強。立地、競合塾の数、子どもの数、諸々を考慮し、ここ国府津に立ち上げることを決断。ほぼ全財産を注ぎ込み、テナント契約、塾に必要な什器備品の購入・組み立て・設置、開校チラシの制作&ポスティング、ホームページの立ち上げ諸々を進める。覚悟を決めて動いたものの、開業届を役所に提出するとき、テナント契約をするとき、手が震えたのを今でも鮮明に覚えている。

2016年9月~ 船出
夏期特別講習を経て新規入塾生が確定。そのときの生徒数はわずかに7名。中1と中3しかクラスが立たず、現実の壁に直面。今になって思えば当たり前なのだが、フランチャイズでもなくコネがあるわけでもないまま立ち上げた塾、地域の皆様にはCLEARの存在すらも認知してもらえるワケがなかった。その後は約半年間、毎月ポスティングをすることに。1日で二駅~三駅分ほど歩いて撒いたときも…(汗)

2016年12月~ 転機
いつまでもオンブに抱っこのままではいけないという想いが高じ、それまでお手伝いをさせて頂いていた塾を去ることを決断。さまざまなことを勉強させていただいた。それは今でも糧になっている。ただ、その後は収入が激減し、生活は困窮を余儀なくされ、切り詰めに切り詰める節約生活がしばし続く。生活のため引っ越しのアルバイトをするも、その過酷さに初日でダウン、体力の衰えを痛感。情けない…(汗)。

2017年2~3月 好転
CLEARとして迎え撃つ初めての高校入試。最終的には定員の8名となった第一期生は、全員合格という最高の締めくくりとなる。同時に新年度も幕開け。有り難いことに多くのお問合せ・新規入塾生に恵まれ、小4以外は全学年のクラスが立つことに。

2017年4~6月 停滞
年度切り替えの時期に多くの新規入塾生に恵まれたものの、この時期はお問合せ等全くなく、まさに閑古鳥が鳴く日々。まだ生活は苦しいまま。当時住んでいた賃貸を引き払い、激安のアパートに転居。狭い1Kで一人暮らしを始めた若かりし頃を思い出す。同時に倉庫内の力仕事と家庭教師を改めて始め、本業を含めトリプルワークへ。まともに休める日は2ヶ月に1日か2日という日々へ。

続く…

 

成績について

小田原市内の中学では2学期制がとられています。多くの2学期制の中学では成績は10月に一学期が終了なので、9月末から、10月中頃にでる中学が多い。ですが、近隣の中学をみているとこの時期に成績が発表されています。

CLEARの生徒もほぼ成績が判明しました。成績がアップした生徒もたくさんいましたが、残念なことにダウンした生徒も出してしまった。ダウンしてしまった生徒については何が何でも次回は『アップさせる!』なにかいけなかったをしっかりと考察して、至らなかった点を修正して、次は確実に結果を出せるように、導いていくつもりだ。

今回の成績をみて、何名かはこちらの予想を超える成績、いわゆる「ついちゃった成績」を採った生徒もいた。成績がついたことは喜ばしいことなのですが、こういう成績は油断すればすぐに下がるので、生徒にもきちんと「成績がついたことは喜ばしいことだけど、これはギリギリついた成績だから、決して浮かれすぎないように!」と話をしていかないと成績の維持が大変になる。

逆に、テストの割には成績がつかなかった生徒もいる。こちら側に生徒にはしっかりと理由を一緒に考えて、次回は確実に結果を出せるように声掛けをしていく。昨夜話した生徒はテストではかなりの高得点。順位も上位。でも・・・。何か足りなくて「5」がつかなかったのか、徹底的に話をした。理由を自覚することができれば必ずや次のテストでは結果を出すことができるようになる。

学年によっても声のかけ方は変わってくる。中3ならば受験に直結する学年なので、より具体的に戦略を考え、ここから更に成績をアップさせていくには、「何をどのように頑張ればいいのか。」今回の結果が進学の資料になるわけではないので、まだまだ、チャンスはあるし、伸びしろがある生徒たちが多い。だだ、漠然と全科目を同じように頑張らせても、勉強の仕方と結果が中等半端では成績が上がらない可能性もある。だからこそ、個々に戦略をを考え、話し合いながら、アドバイスをしていく。

中2ならば、やはり中だるみしやすい学年。これまでの経験からも、成績の変動が大きいのも中2。大幅に成績を上げる生徒もいれば、下げてしまう生徒もいる学年。だからこそ、コミュニケーションがもっとも大切な学年だし。中1には技能科目も頑張るように言っている。特にCLEARの生徒は主要5科は強くても、技能科目で苦戦した生徒が多い。技能科目は成績を上げるのに苦労する生徒も多いので、中1の段階で技能科目で成績がつかなかった生徒は今後苦労する。ゆえに、昨夜の授業では「技能科目もしっかりと成績をつけるように!」そして、成績をつけるためには「何をすればよいかよく考えるように!」話をした。

一度の成績で大きく一喜一憂する必要はないですが、結果を考察し、反省して、次につなげるためにどうすればよいかを考えることは必要なこと。今週はそんな話ばかりする一週間になる。

今後の学力向上進学重点校と特色検査について(県教育委員会より)

2018年現在において、県下の学力向上進学重点校は、横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚木の4校。この度新たに13校を学力向上進学重点校エントリー校として指定したことを県が発表しました。重点校や難関校で主に実施されている特色検査の今後についても発表されています。近隣の高校で注目すべき点としては、小田原の特色検査復活(?)や平塚江南の特色共通問題・共通選択問題についてではないでしょうか。以下↓、URLです。

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/r5753403.html

信頼

有り難いことにお問い合わせが続いている。このペースで行くと、季節講習においては過去最多の新規受講生の人数となりそうだ。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。そんな中、最も新規受講生の多い中1では、予定通りに今夏よりクラスを増設、2クラス体制へと移行するのだが、その旨を現通塾生の中1に話すと…

「え〜、クラスが分かれるの何か寂しいなぁ。このままみんな同じクラスでやりたい」

と…。でも、そこはキッパリNo!と言い切った。
「気持ちは分からなくもない。でもな、今こうして親御さんがお前たちをCLEARに通わせてくれているのは、うちの塾が8名限定の少人数クラス指導だからこそだ。ならば、そこはグレーにしてはいけない。1人ぐらいいいか、をすると2人、3人でもよしとなる。それは通ってくれている、通わせてくれている人の信頼に背く行為だ。俺はそういうことはしたくないし、絶対にすべきではないと思ってる。」

確かに、教室のキャパからすれば、十数名を1クラスで指導することは出来る。10名ちょっとなら少人数指導も謳える範囲だろう。でも、絶対にしない。明確な線引きって大事。そういうところにも、塾の姿勢は表れるもの。愚直なまでに定員にこだわるのは、そんな想いがあるからだ。時間割の設定も定期的な募集人数の告知も、現行の8名限定指導が継続可能な範囲内で行う。ムリな募集をしないのもそのため。

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以下、夏期講習までの募集人数となります。ご参考下さい(7/15現在)。
・中3=1名まで(現行2クラス)
・中2=1名まで(現行1クラス)
・中1=1名まで(今夏より2クラス体制に移行)
・小6=4名まで(今夏より2クラス体制に移行予定)
・小5=3名まで(現行1クラス)
・小4=1名まで(現行1クラス)
※お申込は7/21土まで受け付けますが、直前でのお申込の場合、教材の手配が遅れる可能性がございます。ご了承下さい。

次週より保護者面談です。

まもなく夏休みが始まります。子どもらしい夏休みを過ごすことも大切ですが、勉強を頑張ることも大切な夏休みです。特に小田原市内の中学では、夏休みが明けるとすぐにテストがあります。気持ちを緩めすぎると大変なことになってしまいます。幸い、CLEARの生徒たちは、自分をしっかりと持っている生徒が多くいますので、勉強も部活も遊びも、すべてメリハリをもって過ごせると思いますが、夏休みをどのように過ごすかで、テスト結果も大きく変わってしまいます。

さて、進学塾CLEARのでは、次週月曜日より保護者面談が始まります。すでにお申し込みいただいている方には生徒を通じて日時の用紙を渡してありますので、ご確認ください。

特に、中3生は進路を決める大切な学年です。時期的にもある程度志望校を決定する時期です。少しでも、進路選びのお手伝いをできればと、『高校進学説明資料』もご用意してお話をさせていただきます、

最高の結果を出すためには、しっかりとした準備が大切であると考えています。そんな夏休みが過ごせるようなお話ができればと思います。

 

暗記の前に理解ありき

金曜日は中2文系指導日。本日は来週のパワーアップテストに向けての勉強に特化。取り組みを見ていると、文法に関してはほぼ大丈夫だろう。やはり定着できていないのは教科書重要表現を始めとする単語力だ。今回の重要表現の中に、こんなセンテンスがあった。

Why don’t we go to the park?「公園に行きませんか。」

Why don’t we(you)~は、「~しませんか(~したらどうですか)」と勧誘や提案を表す。「覚えなさい」と言ってしまえばそれまでなのだが、whyの元々の意味は「なぜ」なのに、どうしてそういう意味になるのか。それをきちんと理解しておけば、うっかり忘れてしまったときの助けになるはずだ。

上の文を直訳すれば、
「なぜ私たちは公園へ行かないのですか?」になる。想像してみてほしい。よく晴れた日、公園で日向ぼっこにでも行こう、という場面。「こんなに天気が良いのに、なぜ公園に行かないの?」だ。だから「公園に行きませんか」という解釈が成り立つ。

Why don’t you study?「勉強したらどうですか。」も然り。直訳は「なぜ勉強しないのか」だが、テスト前の親子のやり取りを想像しよう。テストがもうすぐだというのに、全く勉強する気配のない我が子に母親が一言。「どうして勉強しないの?」だ。だから、「勉強したらどう?」という解釈が成り立つ。

「覚えなさい」と言うのは容易い。でも、単純暗記には限界があるだけに、どうしてそういう解釈が成り立つのか、を可能な限り理解しておくことが望ましい。